いいっ！　おしっこネタのみで２話構成という「とろわ」は新鮮。匂い立つ熱気も感じた。もっとも成年向けで女の子２人も登場させて挿入がない上に、エロシーンがあるのはその女の子一人だけというのはかなり賛否あるだろね。 続く「夜の彷徨」もイイっ。セリフなしに息子のをくわえてから挿入まで続くシーンは久々に成年コミックで迫力を感じた。私は淫語炸裂の会話だらけのも好きなんだけど、結局のところその演出が作品にハマっているかどうかが重要なので、この演出は率直に良かったと思う。 更にその次もすごいな。また挿入なしだよ。しかしこの演出はいいっ。 挿入至上主義の読者は少なくないのでニッチな読者向けということになるだろうけど、作家としての存在感を見せてくれた良い作品だった。 絵柄的に超美人とか激可愛いという方向で魅せるタイプの作家ではないけど、この寸止めに込めた何かを感じる読者にはこの作品に代わるものがないと思う。 全作語りたいのだけど、最後に 「ガキの頃からずっと一緒で」は立ち読みでもいいので一度通して読んでもらいたい。全く似たシチュエーションの作品が過去になかったとはいわないがこの田中氏の描くエロスを知って欲しい。 今回５．５話から７話まで収録されてた「あにぴゅ」もいつもながら良かったです。 ちなみに１冊でシリーズがまとまってないのため全話通して読みたい人は既刊を探すしかありません。買い続けてるファンには大して問題じゃないけど、時々買う読者には少し嫌でしょうね。まあ前作がなくても楽しむことはできるのですが。