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一方的な展開と女性を見下し蔑むテイストが好みを分ける
意味的には相反する2つの言葉を並べたタイトルだが、愛の無い方の意味合いが色濃い全14編。カラーの小品を含む変則的な構成である。瞳がやや大きくなって、以前より少しバランスが崩れたかな?と思うものの、それでもハイレベルに美麗かつ妖艶なヒロインがてんこ盛りに出てくるが、とりわけ前半に収...
意味的には相反する2つの言葉を並べたタイトルだが、愛の無い方の意味合いが色濃い全14編。カラーの小品を含む変則的な構成である。瞳がやや大きくなって、以前より少しバランスが崩れたかな?と思うものの、それでもハイレベルに美麗かつ妖艶なヒロインがてんこ盛りに出てくるが、とりわけ前半に収録された作品群で魅力を感じないのは、これがまた揃いも揃ってダメ女過ぎるから。青年コミック作品『セキララ彼女』でも見られた「性根のワルい男に溺れるオツムのワルい女」という構図ばかりだからであろう。情交描写にしても、さっさと合体、気が付けば合体という性急なもので、次第に昂ってくるような情緒(?)は皆無である。もちろん、「だからこそいいんじゃないか」という意見もあろう。そうした御仁にとっては珠玉の作品群である。それでもストーリー展開や結末が少々抽象的に思える作品があってノリ切れないところもある。 後半以降は、良い意味で少しクールダウンした作品が出てくる。むしろ、急な用事で夫が来られなくなった家族旅行で知り合った大学生3人と一夜を過ごす子持ち妻の乱れた顛末などは分かりやすくて良かった。息をのむほど淫猥かつ美しく描かれた妻の情交描写も印象的。要するに本作は、読み手の好みで良し悪しが結構明確に別れてしまう作品なのである。今更言うまでもないが、かなり凌辱的。描写や展開もそうだが、基本的な設定が凌辱的なので、年上熟女が好みだとか、歪みつつも愛情を感じる展開を求めるとかを、本作ではあまり期待しない方が良い。
DSK