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2010/06/12

違和感のある結末に少々首を傾げるも怒濤の官能に溢れる後編

今更な話だが、本巻は『我妻姉弟』という作品の後編であり、上・下巻の下巻にあたるので、上巻たる『純情篇』を読んでからということになる。ただ、本巻には冒頭にギャグテイストな別作品【淫の生まれる部屋】(全4話、各話カラー3頁)とカラーイラストギャラリー【人妻専科】(2編、各4頁)、そし...

今更な話だが、本巻は『我妻姉弟』という作品の後編であり、上・下巻の下巻にあたるので、上巻たる『純情篇』を読んでからということになる。ただ、本巻には冒頭にギャグテイストな別作品【淫の生まれる部屋】(全4話、各話カラー3頁)とカラーイラストギャラリー【人妻専科】(2編、各4頁)、そしてカラー4頁の『我妻姉弟【番外編】』(内容的には【人妻専科】とほぼ同じ)が収録されている。 同級生の母とホテルで睦み合っている最中に同級生、つまり娘から主人公に電話がかかってきて、母と交わりながら娘とテレフォンセックスに雪崩れ込む、“間接母娘丼”と言うべき淫猥なシーンから、誕生日パーティで贈られた“玩具”をレストランのトイレで弄り倒す姉と“贈り主”である夫が玩具をハメながらお尻で交わるのが連続する流れで始まる後半は官能描写がいきなりトップギアに入っている。そして、その後も続く同級生の母との淫靡な日々もまたいやらしさ満点なのだが、このエスカレートする関係は主人公の想いを決定付けるための布石でしかなく、次第に歪みのあるシリアスさを醸し出すことになる。そして主人公の念願成就がクライマックスとして描かれるのだが、実姉との淫蕩かつ貪婪な交わりに反して、物語の結末としては少々首を傾げるところがある。歪みつつも姉弟愛と言えば聞こえは良いが、この姉夫婦の関係は良好なので、相手が弟とはいえ姉が結果的に不倫に陥る動機が見当たらない。しかも「夜は夫と、昼は弟と」という1人2役な生活は単なる二股であり、最後には夫を完全にないがしろにしている姉なのである。「夫は脇役だから」という実も蓋もない理由もあろうが、それを差し置いても腑に落ちない、今一つスカっとしない結末である。しかし、家の中で交わるシーンの連続がホントいやらしいなぁ。

DSK