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ベルリンの葬送 ハヤカワ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1978/10/31 |
JAN | 9784150401849 |
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ベルリンの葬送
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ベルリンの葬送
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スパイ小説の巨匠としてル・カレと並び称されるデイトンだが、いささか日本での人気に差があるのは、作風の違いというよりも、屈折した構成の物語に拒否反応を示す読者が多いからだろう。 読み終えてみれば、本筋は粗方理解できるのだが、それもぼんやりと浮かびあがってくる類いのもので、諜報戦の只...
スパイ小説の巨匠としてル・カレと並び称されるデイトンだが、いささか日本での人気に差があるのは、作風の違いというよりも、屈折した構成の物語に拒否反応を示す読者が多いからだろう。 読み終えてみれば、本筋は粗方理解できるのだが、それもぼんやりと浮かびあがってくる類いのもので、諜報戦の只中に放り出されて路に迷うこともしばしば。早いテンポで章が変わる都度、主人公の名無しのスパイは、場所を移し、違う相手に軽口を叩き、不確かな真相に迫りつつも小出しにし、またも前後の説明を一切省いて、次から次へと渡り歩く。読者はとにかくついていくしかないのだが、それでも面白く読ませてしまうのは、皮肉屋ながらも己のビジネスをきちんやり遂げていく、雇われスパイのハードボイルドタッチのスタイルに心引かれてしまうからだろう。 全てが曖昧模糊とした世界にこそ、スパイは生息し、そこには始まりも終わりもない…とデイトンが告げているかのようだ。
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