商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
グロさもそこまでではなく、テーマもバラバラでギャグっぽいシュールさがある作品が多い印象。中途半端な出来で、個人的には物足りないと感じてしまう。 でも、この作品集には「猫穴」というなかなか良い短編が入っていて、これがかなり個人的な満足度をあげてくれます。 「猫穴」いわゆる無声劇みた...
グロさもそこまでではなく、テーマもバラバラでギャグっぽいシュールさがある作品が多い印象。中途半端な出来で、個人的には物足りないと感じてしまう。 でも、この作品集には「猫穴」というなかなか良い短編が入っていて、これがかなり個人的な満足度をあげてくれます。 「猫穴」いわゆる無声劇みたいな、会話がない短編。ロリめの女の子が、猫を探して穴の中に入ろうとすると突如そのまわりが陥没。少女の体は底にあった鉄の棒に貫かれてしまう。もがきながらも鉄棒は最終的にはずるっと体(主に下半身)を貫通して、べとっと少女は地の底に打ちつけられ、死ぬ。心配そうに見守る猫に、少女は最後の力で微笑みかけるが、少女がこと切れると、猫は彼女の内臓を食べ始める……といった感じ。セリフがないからこその悲壮感、涙を流して倒れる少女がまたゾクゾクしてしまう。この見せ方はずるい。
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雑誌「COMICフラミンゴR」、「COMICアイラデラックス」、「COMIC NANA」や「COMIC 大我」で掲載されていた氏賀Y太の短編11本を収録。7冊目の単行本です。いつもどおり人体損壊、内臓が飛び出たりしているものもありますが、他の作品に比べて非常にマイルドな印象です。...
雑誌「COMICフラミンゴR」、「COMICアイラデラックス」、「COMIC NANA」や「COMIC 大我」で掲載されていた氏賀Y太の短編11本を収録。7冊目の単行本です。いつもどおり人体損壊、内臓が飛び出たりしているものもありますが、他の作品に比べて非常にマイルドな印象です。アメリカのZ級ホラーのような「カラシおじさん」や完全コメディな「無職さん」、某作品のパロディ「超防衛夫人ウルトラマリ子さん」、ゾンビ映画のような「雨上がりの君」など内容もバラエティに富んでおり、ちょっと珍しいです。
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