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旧レビューに事実誤認があったので、 再読記録ではなく新規に登録し直しました。 短編マンガ7編+α。 タイトルは大手拓次の詩に由来(引用あり)。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%89%8B%E6%8B%93%E6%AC%A1 ...
旧レビューに事実誤認があったので、 再読記録ではなく新規に登録し直しました。 短編マンガ7編+α。 タイトルは大手拓次の詩に由来(引用あり)。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%89%8B%E6%8B%93%E6%AC%A1 題材はSFだったり青少年の惑乱だったり、 アルジェリア動乱だったりと多彩だが、 素材が美しく盛り合わされたサラダボウルのような一冊。 でも、マンガ本体よりカラーイラストの方が 妖美さが際立っていて好きだった。 ところで、書店で棚差しになっているのを買ったら、 著者のサインが入っていたのだが、 どうやら予約分へのサービスで、 その本屋さんが上手いこと入荷してくれた……んだったんだろうな、 きっと。 実家に残してきたこの本を送り届けてもらって 久々に読んだが、 昔より今の方が面白く受け止められるようになった気がする。 読み返してみると、 表題作に登場する人物は「無性」と言った方が正確かもしれないけれども、 便宜上「両性具有」というタグを付しました。 核戦争後の世界を生き延びた人々は、 ヒトとイヌやネコなどの動物との混合体になったが、 やがて……というSF「グリーンメッセージ」で 諸星大二郎『バイオの黙示録』を思い出す。 http://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/4088774841 そして、やはり一番グッと来るのは淫靡な「果樹園」。 果実をたわわに実らせるには土に養分を与える必要があるのです。
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