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2系統の作品を収録した青年コミック
一応、アダルト的扱いのようだが成年コミックのマークが無く、括りとしては青年コミックである(全9編)。 作風が随分違うなと思ったら、最初の3編は女性向け雑誌『PINKY-TEENS アンソロジー』掲載作品だった。このスタイルは『ピュアピュア』(著:Cuvie)と同じ。20~2...
一応、アダルト的扱いのようだが成年コミックのマークが無く、括りとしては青年コミックである(全9編)。 作風が随分違うなと思ったら、最初の3編は女性向け雑誌『PINKY-TEENS アンソロジー』掲載作品だった。このスタイルは『ピュアピュア』(著:Cuvie)と同じ。20~24頁のボリュームで描かれた瞳キラキラ系の妹的ヒロインとニヒルで少しツンデレなカッコいい主人公とのラブラブ物語にこっちが恥ずかしくなる。官能成分は控えめ。 タイトミニのセクシー先生がいきなり登場する4編目から『純愛果実』という男性向け雑誌掲載作品が始まる(『一水社・コミックアンソロジー』掲載作品1編あり)。掲載雑誌のタイトルほど純愛ではなく、押しに弱いヒロインが下心のある主人公に迫られる葵作品の王道展開が14~16頁で続く。男性向けになった途端に年上ヒロイン&年下主人公になるのが興味深い。同級生が1編あるが、女子高生ヒロインが担任教師のおっさんとデキてるという初期設定がある。他にも中出しがあったり弟を交えての3Pがあったりしており、イメージ重視の女性向けと少々エグさもある実用重視の男性向けという方向性の違いがはっきり出ている。画風はさすがに初期という筆致で、いわゆるイケメン主人公が多いのだが、ヒロインの可愛らしさは今とさほど変わらない感じ。むしろシャープで凛とした綺麗系の女性が最近の人妻路線ではあまり見られないので新鮮かも。 なお、本作よりペンネームが今のに変わっており、恒例(?)のあとがき『今夜もヒトリ酒。』も始まっている。また、前ペンネーム「A・O・I」名義では『少女遊戯』と『オトナの恋。』の2作がある。
DSK