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江戸のナポレオン伝説 西洋英雄伝はどう読まれたか 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 1999/09/25 |
JAN | 9784121014955 |
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江戸のナポレオン伝説
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商品レビュー
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いわゆる鎖国政策によって海外の人・物・情報の流通が幕府によって統制されていた江戸時代にあって、ヨーロッパ大陸の風雲児ナポレオンの情報がどのように日本に伝えられ、どのように受容されたのかを追跡する研究。ナポレオンに制圧されたオランダ側による情報の秘匿のなかで共時的にナポレオンの情報...
いわゆる鎖国政策によって海外の人・物・情報の流通が幕府によって統制されていた江戸時代にあって、ヨーロッパ大陸の風雲児ナポレオンの情報がどのように日本に伝えられ、どのように受容されたのかを追跡する研究。ナポレオンに制圧されたオランダ側による情報の秘匿のなかで共時的にナポレオンの情報を得られないなか、幕府関係や市井の蘭学者たちの間で徐々にナポレオンに関する情報が蓄積され、頼山陽の「仏郎王歌」や小関三英のナポレオン伝(刊本の他にもいくつか写本があるようだ)に結実していく流れが分かりやすく、しかし緻密にまとめられている。また史料引用の際、基本的に現代語訳をつけてくれているのが実に親切であり、この問題に興味がある初学者にとってもありがたい仕様となっている。
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1999年刊。著者は明海大学専任講師。◆1804年ナポレオン皇帝就任。当時、日本は将軍徳川家斉期。また松平定信失脚から10年の経過。一方、同年に露レザノフの長崎来航、08年、英フェートン号事件の勃発など、欧州激震というべきナポレオン帝政成立が、日本近海にも波及していたのだろう。蘭が仏支配下にあったため、阿蘭陀風説書の内容に疑義が生まれ、幕府は多様な情報を獲得しようとしていたが、その内実が語られる。ただし、これに気づいたのは既にナポレオン失脚期の1813年。幕府の取得情報源の限定の弊害も本書では示される。 ◆なお、庶民から皇帝にのし上がったナポレオンの存在が、幕末、吉田松陰の尊王攘夷(倒幕的な発想も)に示唆を与えたという本書の指摘は、尊王志士らの想念、その基盤を象徴するかのようだ。
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考えたことのない視点だった。そういえば、幕末ものでときどき「奈翁」が出てくるとは思っていたので、江戸時代の人にも、同時代の英雄譚として知られているのだろうとは思ってはいたけど。 しかし、フランス革命抜きでナポレオンを知っても、「今の時代にも三国志みたいなことがあるのか」というこ...
考えたことのない視点だった。そういえば、幕末ものでときどき「奈翁」が出てくるとは思っていたので、江戸時代の人にも、同時代の英雄譚として知られているのだろうとは思ってはいたけど。 しかし、フランス革命抜きでナポレオンを知っても、「今の時代にも三国志みたいなことがあるのか」ということにしかならないだろうし、フランス革命のあたりの近代的社会を江戸時代人がどう認識したのかということに考えが及ぶけど、そこまではこの本では追えなかった。 もっというと、「維新の元勲」は、けっこうあっさりと台湾出兵とか征韓論に走るわけだが、それとの連続性も見たかったな。 個人的な趣味なのだけど、私は幕末を英雄サーガにするのが好きではないので(「日本の夜明けぜよ!」ってノリは好きじゃない)、幕末の相対化として、文化文政頃のことをもっとちゃんと知るというのは、したほうがいいんかなと思う。
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