商品レビュー
3.5
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漱石のロンドン留学は2年間。5カ所に下宿した。本書はその足跡をたどる旅。贅沢なことに、写真が3/5を占める。 本書の下敷きになったのは、出口保夫『ロンドンの夏目漱石』(のちに『漱石と不愉快なロンドン』と改題)。学術的な箇所や枝葉末節を切り捨ててあるので、それよりはるかに読みやすく...
漱石のロンドン留学は2年間。5カ所に下宿した。本書はその足跡をたどる旅。贅沢なことに、写真が3/5を占める。 本書の下敷きになったのは、出口保夫『ロンドンの夏目漱石』(のちに『漱石と不愉快なロンドン』と改題)。学術的な箇所や枝葉末節を切り捨ててあるので、それよりはるかに読みやすくなっている。 漱石、留学にもかかわらず、大学の講義の聴講は時間とお金のムダと割り切ったところがえらい。シェイクスピアの専門家、クレイグ先生のところで個人レッスンを受けるほかは、本を買い込んで(400冊超)、下宿にこもって勉強した。それを2年間、そりゃ、神経衰弱にもなるわな。 最後の下宿で、大家のおばあさんから、気分転換に自転車乗りの練習を強要されるエピソードがおもしろい。留学中、それまで旅行などしなかった漱石は、最後の最後でスコットランドに出かけ、しばらく逗留し(一説に1週間、他説では3週間)、羽を休めた。 33歳から35歳まで、日本に妻と娘をおいての留学生活。ひたすら下宿で勉強し、そのなかでなにかを悟るのだ。 漱石のエッセイ「永日小品」や「自転車日記」を併読すると、その味わいもぐんと深まる。
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「倫敦塔」が良かったから読んでみた。 漱石って、100年も前の人だったんだ。 1900-1902 ロンドン留学
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