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べらぼう 蔦重栄華乃夢噺(一) の商品レビュー

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2025/01/05

「べらぼう(一)」森下佳子作・豊田美加著、NHK出版、2024.12.20 286p ¥1,760 C0093 (2025.01.05読了)(2024.12.23購入) NHK大河ドラマ「べらぼう」のノベライズ版です。第12回までの分が収録されています。1月から3月ぐらいまでの分...

「べらぼう(一)」森下佳子作・豊田美加著、NHK出版、2024.12.20 286p ¥1,760 C0093 (2025.01.05読了)(2024.12.23購入) NHK大河ドラマ「べらぼう」のノベライズ版です。第12回までの分が収録されています。1月から3月ぐらいまでの分になります。 蔦屋重三郎は、浮世絵版画の版元として知られています。その若き日からの物語です。 吉原の引手茶屋「駿河屋」の養子で、吉原の入り口付近で貸本屋を営み、吉原の遊郭を回り女郎たちに本を貸してお金を稼いでいます。女郎たちは吉原の外に出られないので、暇な時間には、本を読んで過ごすぐらいしか娯楽がないのだそうです。読み書きはできるということです。どうやって習うのかは書かれていません。 吉原の他にも、宿場や岡場所で男の欲望を満たしてくれるところがあるということで、吉原はさびれつつあるようです。そこで、蔦屋重三郎は、なんとか吉原を繁盛させたいとあれこれと工夫を重ね、奮闘しております。自分に何か技術があるわけではないので、いろんな人の力を借りて、実現させてゆく様は、なかなか興味深く読めます。 田沼意次、平賀源内、北尾重政、磯田湖龍斎、勝川春草といったところが登場します。 唐丸という少年が出てきて、そのうち行方不明になってしまいますが、いずれ「写楽」として出てきそうな予感がしますが、はずれでしょうかね。 【目次】 第一章 ありがた山の寒がらす 第二章 吉原細見『嗚呼御江戸』 第三章 千客万来『一目千本』 第四章 『雛形若菜』の甘い罠 第五章 蔦に唐丸因果の蔓 第六章 鱗剝がれた『節用集』 第七章 好機到来『籬の花』 第八章 逆襲の『金々先生』 第九章 玉菊燈籠恋の地獄 第十章 『青楼美人』の見る夢は 第十一章 富本、仁義の馬面 第十二章 俄なる『明月余情』 ☆関連図書(既読) 「歌麿の世界」渋井清著、日経新書、1968.05.23 「浮世絵」瀬木慎一著、潮新書、1972.05.25 「浮世絵」高橋鉄著、カッパブックス、1969.07.05 「謎解き 広重「江戸百」」原信田実著、集英社新書、2007.04.22 (「BOOK」データベースより) 吉原に生まれた若者が、幼馴染みの花魁と力を合わせ、おのれの才覚と感性で、吉原を盛り立てるために奮闘する。ひいては、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築くまでになる蔦屋重三郎の波乱万丈の物語。江戸中期、吉原に生まれた蔦重こと蔦屋重三郎は、引手茶屋「駿河屋」の養子となり貸本屋を営む。吉原の遊廓に貸本を運び人気者であったが、さびれていく吉原をなんとかしたいと考えていた。あることがきっかけで『吉原細見』を手掛けた蔦重は、本屋業を始める。しかし経験と実績は浅く、蔦重の前に大きな“壁”が立ちはだかるー。

Posted byブクログ