ふしぎの国のバード(12) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アイヌ側の視点を加えてより重厚になった12巻。 口承の文化を文字にするのは、確かに拒否感が生まれるかも。伝えることに重きを置いて、意味を持たせてきたのだから。文字に遺された文化はそれそのものではなく、ましてや書き手は外部なのだから、変質したのものが残るだけ。ただそれでも、面影を知ることができるから、現代の私たちにとって、やっぱりありがたかったです。 バードさんの旅行記にそう言う視点を持たせた事に、この漫画の意義があるなぁとも思う。 入江さんと森さんの展覧会に行ってとっても良かったので、佐々さんの展覧会も是非やってほしいな。
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おっと、意外とガッツリ 北海道アイヌ編が続くのですね。 前巻から、ちょっと対人オーラ 悪い方に振れている伊藤でしたが アイヌの若者ピピチャリに出会って 新たな刺激を受けた様子。 そのピピチャリの生い立ちも 丁寧に挿入されて 当時の同化政策のことなど 考えさせられました。
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伊藤がここまで取り乱した巻は初めてかもなあ。今までバードに日本の価値観を伝えていたものが、アイヌの出現で逆にその価値観を揺らされてるわけで。 そしてバードは一貫して何も変わらない。本当に芯の強い方だ。
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アイヌ編。ある意味ここからが本番なのかもしれない。 毒を口に含んで異文化理解をしようとするバードさんに少し狂気を感じる。 家づくりはアイヌどころか日本人だって昔はどうやってたかを知る人なんてほぼいないよなあ。
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