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まるで渡り鳥のように の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2025/01/18

11編からなるSF短編集。AI、パンデミック、宇宙など様々なテーマのSFが読める。短編だからか、途中説明らしいパートがないため、?となることもそれなりにあったので、ある程度SFを読み慣れていないととっつきにくいかもしれない。「祖母の龍」はあらためて長めの作品でまた読んでみたいと思...

11編からなるSF短編集。AI、パンデミック、宇宙など様々なテーマのSFが読める。短編だからか、途中説明らしいパートがないため、?となることもそれなりにあったので、ある程度SFを読み慣れていないととっつきにくいかもしれない。「祖母の龍」はあらためて長めの作品でまた読んでみたいと思った。

Posted byブクログ

2025/01/04

 図書館から借りた本。早く文庫に落ちてくれー!大切に一編ずつ読んでいたら、返却日が来てしまった。  短編集。11編。中国で発表された物が多いせいか、登場人物も物語の設定も、中国人あるある。考え方も、中国的な、って、藤井太洋は奄美の人のはず。『マン・カインド』は南米のチェ・ゲバラ...

 図書館から借りた本。早く文庫に落ちてくれー!大切に一編ずつ読んでいたら、返却日が来てしまった。  短編集。11編。中国で発表された物が多いせいか、登場人物も物語の設定も、中国人あるある。考え方も、中国的な、って、藤井太洋は奄美の人のはず。『マン・カインド』は南米のチェ・ゲバラに傾倒する人の話だったし、きちんと勉強して描いているんだろう。 ・ヴァンテアン〜21個目の××。サラダコンピュータ。大腸菌は怖い。 ・従卒トム〜『アンクル・トムの小屋』がモチーフのように語られているが、『薄桜鬼』のスピンオフと言われたら、信じてしまいそう。羅刹はフランスから来てるしね。こちらが後追いなので、もしかしたら…? ・おうむの夢と操り人形〜うっ、私もおうむ返ししているかも。某戦場カメラマンもそうだったような。神林長平の『言壺』ってこの手のテーマだった。しかし、このパドルとワゴット、C -3POとR2-D2を髣髴とさせるビジュアルすぎないか? ・まるで渡り鳥のように〜日本人もお盆の帰省とかあるよねー。自分のホームは地球だと思い込む人たちの群れ。ありそう。 ・晴れ上がる銀河〜!買った筈。積読だった。この短編だけ先に読んでしまった。 ・距離の嘘〜パンデミック物?最後が救い? ・羽を震わせて言おう、ハロー〜『太陽風交点』だったかな?昔読んだSFを思い出した。 ・海を流れる川の先〜ニライカナイがあるという。断食したお坊さん流す奴。 ・落下の果てに〜啓示を得てしまった? ・読書家アリス〜AIで作った文章って今はまだわかるけど、区別がつかなくなった先に、AIなら区別できるって、逆説的。 ・祖母の龍〜藤崎慎吾の『ハイ・ドゥナン』を思い出した。いや、どちらかというと、有川浩の『アンマーとぼくら』か。宗教怖い。  『公正的戦闘規範』のように、長編に化ける物もあるのかも。この作者さんの書く特別な人とその人と関わっていく平凡な人の視点が好きだ。

Posted byブクログ

2024/12/06

藤井太洋「マン・カインド」の興奮冷めやらぬ状態で最新刊「まるで渡り鳥のように」に突入した。本書は第二短編集として位置づけられている。第一短編集はハヤカワ文庫JA「公正的戦闘規範」とのこと。こちらはまだ入手できていない。作品発表時期にやや開きがある(2015-2024)ので、本とし...

藤井太洋「マン・カインド」の興奮冷めやらぬ状態で最新刊「まるで渡り鳥のように」に突入した。本書は第二短編集として位置づけられている。第一短編集はハヤカワ文庫JA「公正的戦闘規範」とのこと。こちらはまだ入手できていない。作品発表時期にやや開きがある(2015-2024)ので、本としての一貫性はあまりない。それと、全体的に中国色が強くてとても残念だった。 辺境での弾圧、スパイと決めつけてビジネスマンを拉致する人権無視の中国を絶対に看過できない。中国SFは絶対に認めない。今回は藤井太洋ということで我慢して読んだ。今後制作する作品から中国色を一切消し去って欲しい。 最近自分に課した短編集に関する決めごと「短編はひとつひとつ読んだらすぐ感想を書く」に従ってそれぞれ切り分けてコメントする。この本の救いは何と言っても銀英伝トリビュート「晴れあがる銀河」だ。でも、4年前に出ているんだよね。書き下ろしを1つでも良いから入れて欲しかった。 〇 ヴァンテアン フランス語で「21」のこと。著者はお気に入りの一編とのことだが、単なるネタ出し作品。 〇 従卒トム ゾンビ使いのトムが、西郷隆盛や勝海舟と出会ったお話。 〇 おうむの夢と操り人形 これは読んだことがある。近くのバーミヤンでは配膳ロボットが活躍しているが、他の店で導入が進んでいる様子もない。やはりヒューマンインターフェイスが進化しなければなかなか導入は進展しないのだろう。その点、飛美・山科の会社は問題点をクリアして業績も伸び続けている。やはり、対人間のマーケットはロボットらしさが表面に出るか出ないかポイント。介護施設に限らず如何に人間を騙す、いや如何に様々な相手に人間と思わせるかテーラーメード的システムが求められている。遥か未来の人間そっくりのアンドロイド型ロボットが出現するまでの過渡期の世界で葛藤する人達を尊敬する。下ネタで安易に終わるのは良くない。 〇 まるで渡り鳥のように なんで媚中の話、読まなきゃアカンの。ムカつくわぁ。しかもこれが本の題名・・・アカン。 〇 晴れあがる銀河 銀英伝のトリビュート短編。時は帝国歴3年(宇宙歴313年、西暦2803年)の話。銀英伝ファンからすると素晴らしい作品と言える。この作品中でフムフムと頷けたのは帝国歴9年関連の話。そして最も感動した、いや?ハッとしたのは最後の一行。ネタバレになるので要注意。 〇 距離の噓 本当に懐かしい話。ていうか、懐かしく感じられる世界が戻って来てくれて本当に嬉しい。しかし、コンゴ世界中のどこかでまた新しいウィルスが生まれないとも限らない。厚労省の様に隠蔽に隠蔽を重ねる対応をする国が現れないとも限らない。でも最後のページで本当に救われた。良心のある国が羨ましい。豊富な資源がある国は羨ましい。あっ!これもネタバレになるかな?注意、注意。 〇 羽を震わせて言おう、ハローー また中国だ。13ページだから我慢して読んだ。20万kmの翼を持つ鳩1は128bにぶつからないのか? 〇 海を流れる川の先 韓国大丈夫か?NewJeans大丈夫か?本当に心配だ。薩摩と琉球の戦い。ただそれだけ。どこがSFなのか不明。 〇 落下の果てに これも中国。しかし台湾の影響が強いので良しとしよう。中国人の名前は頭に入りにくい。でも我慢して読み続けると宇宙SFの良さが見えてくる。 〇 読書家アリス SFの制作環境で、生成AIの話なのは判った。 〇 祖母の龍 中国。コールドスリープによる三世代の話。そして龍は太陽フレア・コロナ、CME・荷電粒子。中国人は太陽フレアの話が好きなのか。

Posted byブクログ