100分間で楽しむ名作小説 宇宙の声 の商品レビュー
星新一なんて読んだのは何十年ぶりだろう。昔、新潮文庫やハヤカワ文庫や角川文庫で新刊が出る度に購入して読んでいたが、そのうち同じ様な話が繰り返され、徐々に興味が無くなっていった。また今回の様な長編は読んだ記憶があまりない。小学生低学年でも簡単に読める平易な文章に人気があって、SFフ...
星新一なんて読んだのは何十年ぶりだろう。昔、新潮文庫やハヤカワ文庫や角川文庫で新刊が出る度に購入して読んでいたが、そのうち同じ様な話が繰り返され、徐々に興味が無くなっていった。また今回の様な長編は読んだ記憶があまりない。小学生低学年でも簡単に読める平易な文章に人気があって、SFファン以外でも読んだことがあるとの意見が多く、その面では星新一はSFへのハードルを下げてくれた功労者とも言える。 今回は角川文庫から「100分間で楽しむ名作小説」と言う形で出版された。オンライン注文したので、実物を手にしてビックリ。本の厚みが薄い。こんなに薄い本、初めて見たかも。確かに100分間で楽しめるという触れ込みなので枚数は少ないと思っていたが、なんと117ページとはね。そのため、文章の平易さもあって、1分間で1ページの計算との意に反して、20分程度で読了。660円はちょっと割高だ。 さて、読後の感想は?本の題名の「宇宙の声」の他に短編「包み」がおまけに付いていたが、短編も長編(いや?中編かな)も同じ。今後、星新一の伝記・解説書は読む機会はあっても、小説本体はよほどのことがない限り読まないだろう。やはり、あまりにも平易すぎる文章は今の私には合わなかった。 そう言えば、今年の夏頃に、NHKで星新一の作品が映像化されていた。単発ではなく何回かのシリーズに纏まっていたと記憶している。全部録画したが未だに見ていない。ストーリーが全部判っているのが見る腰を重くしている原因か。まあ、そのうち見ますよ。たぶん、タモリの「世にも・・」と比べると、感動は期待できないかも。
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