中野のお父さんの快刀乱麻 の商品レビュー
複製画が本物を超える感動を与えることもあるし、思い違いや創作のエピソードが、そのものの本質をより深く捕まえることもあるだろう。まさに甲本ヒロトが歌う「リアルよりリアリティ」だと思った。 僕達が生きている世界は、〇や✕で答えられるような単純な世界ではないんだ。 志ん朝の一期...
複製画が本物を超える感動を与えることもあるし、思い違いや創作のエピソードが、そのものの本質をより深く捕まえることもあるだろう。まさに甲本ヒロトが歌う「リアルよりリアリティ」だと思った。 僕達が生きている世界は、〇や✕で答えられるような単純な世界ではないんだ。 志ん朝の一期一会を読んで、はっびいえんどのライブアルバムに、若き日の佐野史郎さんの歓声が入っていることを思い出した。
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中野のお父さんは凄い。日本語の本を大量に読ませても、中野のお父さんの様には、謎を解くことはできないだろうと思う。 娘が謎解き自動販売機と言うのも分かる気がする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
このシリーズを読むと、出てくる本を読みたくなってしまう。大岡昇平は買ってしまったし、志ん生、志ん朝はユーチューブで検索。 本書は解説が面白い。サンタクロースの落ちは、何だか変な終わり方だなとよく分かっていなかったところ、ああそうかと納得。
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北村薫の「中野のお父さんシリーズ」第3弾 文芸誌編集者の娘が持ち込む“謎”に、掘り炬燵で相談に乗る中野の実家に住む高校教師の父親との交流を軸に、編集者として働く娘の日常を描いています。 相変わらず北村薫の「日常の謎」は他と一線を画しておりますが・・・ 今回はちょっと深過ぎて、私に...
北村薫の「中野のお父さんシリーズ」第3弾 文芸誌編集者の娘が持ち込む“謎”に、掘り炬燵で相談に乗る中野の実家に住む高校教師の父親との交流を軸に、編集者として働く娘の日常を描いています。 相変わらず北村薫の「日常の謎」は他と一線を画しておりますが・・・ 今回はちょっと深過ぎて、私にも少し難解でした(@_@) あと、今回収録のエピソードが書かれた時期がコロナ禍だったため、ちょっと今読むと懐かしいような、じれったいような・・不思議な感慨も楽しめます(^_^;)
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中野のお父さんシリーズでは、一番好きかも。 読みやすいけれど、内容をちゃんと理解するのは難しい。でも知りたい! また私の中の北村薫さんブームがきました!
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どれだけの本を読んでそれを覚えていればこんな回答が導き出せるのだろう。 まあ小説なのでというところはあるけど。
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整理の分類はミステリーで良いのだろうか…文学の知識が足りないので、単行本では手を出さないけど、北村薫の日常の謎は大好物なシリーズ。文庫になったので、ようやく読めた。今回は映画や将棋、落語がテーマの話もあり、読みやすかった。
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学生時代に著者の『六の宮の姫君』を読んだ際には全く理解できなかったが、数年経って読み返したら度肝を抜かれた。文学ミステリーというこれまで無かった存在に気づいたからだ。面白すぎる。日常の謎というジャンルを作った北村薫さんがさらに文学ミステリーという触れたことのないジャンルの物語を紡...
学生時代に著者の『六の宮の姫君』を読んだ際には全く理解できなかったが、数年経って読み返したら度肝を抜かれた。文学ミステリーというこれまで無かった存在に気づいたからだ。面白すぎる。日常の謎というジャンルを作った北村薫さんがさらに文学ミステリーという触れたことのないジャンルの物語を紡いでおり、呆然とした。 本作では菊池寛や太宰治といった文豪だけでなく、落語会から古今亭志ん生や、アニメーターの望月智充さん、将棋の先崎さんや室屋さん等が縦横無尽に登場する。なんて知的好奇心を揺さぶられるシリーズなのだろうか。 じっくりとちゃんと理解できるまで咀嚼しながら読む時間が取れたので、心から楽しめた一冊。感受性と知識欲が今よりあった頃に読んだら、さらに響いただろうと悔しい気持ちになりながら、それでも満足できる素敵な物語だった。
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【出版社の日常に潜む「謎」に挑む人気シリーズ】菊池寛の将棋小説への疑問、志ん朝のCDに隠された秘密、小津映画の原作をめぐる謎……国語教師の父と編集者の娘が解き明かす。
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