ブルーピリオド(16) の商品レビュー
間が開きすぎて前巻までの流れを忘れたまま読み始めちゃったがするりとお話に入れた。 東京から離れたド田舎に住んでるもんで、歌舞伎町の2万のくだりがよく分からない。調べようにも調べ方が上手くないので誰か教えてくれ〜 え、街中に腰掛けて休憩するのもなんかあんの?場所がダメ?夜だから?...
間が開きすぎて前巻までの流れを忘れたまま読み始めちゃったがするりとお話に入れた。 東京から離れたド田舎に住んでるもんで、歌舞伎町の2万のくだりがよく分からない。調べようにも調べ方が上手くないので誰か教えてくれ〜 え、街中に腰掛けて休憩するのもなんかあんの?場所がダメ?夜だから?歌舞伎町だから? 金欠と勉強のためとはいえ、ホストのバイトをするなんて勇気あるなあ 八虎だから?東京生まれ東京育ちだから?あんま関係ないか 絵とか服とか自分の好きなものがはっきりしていて、それに長時間関わり続ける姿勢が見てて眩しい。ユカちゃんも八虎も自分の「好き」に真っ直ぐで、羨ましいなあ どこかで蝶矢先生の「自分が納得できる地獄を選んだだけ」というセリフが刺さった、とか目にしたんだけど 確かにそれもかっこいいんだが、私はユカちゃんの 「死ぬ気で頑張ってダメなら死ねば良くない?」「あ 死ねって言ってないからね」 が刺さった。かっけえ。 自分の大切ものほど他人の目が気になるし、評価が怖くなるのよね。心理の仕組みとしてもね。 死ねば良くない?と言いつつ死ねって言ってないからね、のフォローも即座に入るこの感じが好き。 にしても美術ってよく分からねええええ 私の人生で触れた美術は中学で止まってて、技法とかはレタリングしか覚えてないんだが… 文字を書き写した記憶しかない… だからこの漫画を読むと、美術って絵だけじゃないし、歴史があって様々な作品や技法や流れがあって、意外と街中のポスターや広告や看板に反映されてたり、文化にも繋がっていたりして、生活の中でも消費されているんだなぁと勉強になる。 ま、街中って言うのは都心限定かもしんないけど。田舎はこんな看板とか無いもん。 それもあって身近には全く感じない遠い世界を覗いている感覚だけど、その世界があまりに意味不明すぎておもしろくなる。 追加。 あと、画家になる、は追求するのところ。 自分にとって「なんとなく」「てきとーに」が出来ない分野で働くのがプロになるんだろうな。 なぁなぁに出来ないとか、仕上がりに満足しないとか、画家もパティシエも。 他の人がいくら良いって言っても、出した本人が納得できずにより高みを目指すなら、それがその人にとってプロになる道なんだろうな、と思った。 料理、お菓子、小説、文章、絵などの作品にしか通用しない話かと思いかけたが、経理、事務、接客、経営、管理なんかも当てはまるよな。うん、全部に言えることかも。 本人は苦しさもあるだろうけど、だからこそより良いものが生み出されるんだろう。
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まさかの歌舞伎町体験。実際問題、現代美術って、こうやって突拍子もなく思える発想を糧に、どんどん先鋭化しているのかな、とか考えると、なかなかに興味深い。
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【あらすじ】 高2で絵を描くことの楽しさに目覚め。猛烈な努力の末に東京藝大に合格した矢口八虎。藝大2年目の夏に描き上げ、初めて学外のコンクールに出品した作品が入賞し、美術館に展示されることになった八虎は、大学での「講評」以外の評価、アートの他人への影響力に驚く。自分の作品を見た、会ったこともない「他人」への影響力に混乱する八虎は、その困惑の理由が、アートの持つ力、深さであることに気づく。高2で出会った絵が自分の人生を変え、自分もまた誰かの人生を変えうるのだと。アーティスト「作家」への道が自分にも開かれていたのだ。漠然とした夢が具体的な目標に変わり、大人へのステップが始まる。新しい出会い、新しい課題、美術との関わり方、八虎の人生も新しい局面へ。 アートの歴史や可能性を詳細に活写、美大に進学した青年たちの情熱や奮闘を描く、今までになかった美術系青春漫画、早くも最新刊登場!! ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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2024/11/21 読了 この巻も面白かったです。 八虎の絵に対する悩みや姿勢、葛藤、 そして、それに対する答えに行き着いたシーンが今巻の中でちゃんと描かれていて良かったな、と思います。 やっぱりブルーピリオド、大好きです。 八虎の行き着いた答えは、私も写真を撮影してい...
2024/11/21 読了 この巻も面白かったです。 八虎の絵に対する悩みや姿勢、葛藤、 そして、それに対する答えに行き着いたシーンが今巻の中でちゃんと描かれていて良かったな、と思います。 やっぱりブルーピリオド、大好きです。 八虎の行き着いた答えは、私も写真を撮影していたり、小説を書いていたりするので、そうたよね!ととても納得しました。 本当にそうなのだと思います。本当に。
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蝶矢先生 なぜ作家という仕事を選んだのか? 自分が納得できる地獄を選んだだけだよ アートは勝ち負けじゃない、サバイバルだもんね 人気商売、大多数に届けるイメージあるけどさぁ、案外一対一 だれか1人に届けばそれでよかったりするよね
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夏休みが終わり大学の課題として二人展に挑む八虎。課題制作を通して歌舞伎町を体感したり、ゆかちゃん家に転がり込んだりゆるやかに広がっていく経験。 周りが大人になっていく中、本当に自分はこの道で良いのか、本当に絵が好きなのか悩み苦しむ気持ちはすごく痛感する。多分これは働き始めてもずっと定期的に訪れる感情だと思う。正解なんてないし、自分が選んだことの連なりの結果なんだろうけど、自分は間違えたのではないか、もっと他の可能性もあったのではと不安になる。妥協やごまかしの連続、それでも今より少しでも明日が良くなるようにともがき、望む。葛藤は尽きない。 そんな中、八虎と教授の対話の中の「自分が納得できる地獄を選んだだけ」という言葉がこの一冊を読んで良かったと思わせてくれる。答えがない世界に溺れる自分にとって支えになる言葉。
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絵で生きていこうと考え始めた八虎に、恋ちゃんの「追求することを諦められねえんだよな」「表現することを選び続ける選択をしようとしてるんだな」が優しくて泣きそうになりました。 「プロになるってピカソと並ぶってことなんだろ?」「どんだけ…」「ずっと戦い続けなきゃいけないんだよそれって…」 八虎の「なんで作家って仕事を選んだんですか?」に対し蝶矢先生の「自分が納得できる地獄を選んだだけだよ」 蝶屋先生の「作家ってさあ」「いわゆる人気商売じゃない だから大人数に届けるイメージあるけとさあ」「案外一対一」「誰か一人に届けばそれで良かったりするよねー」 全部、今まさに絵や漫画描いてお金を稼ぎ始めた私に刺さりすぎました。
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2人展の課題に苦悩する八虎 夜の仕事をしたり実際の世界を学ぶ 君もっと自分の才能 信じたらどう? 作家って 誰か1人に届けば それでよかったりするよね
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アーティストは主観と客観のはざまで生きてる人なんだと見せつけられた。酔っぱらってひらがなでぐるぐる心情が巡る場面と、そんな夜の世界を生きるホストを客観的に分析する視点が同居する主人公。純粋で、でもとても思考能力が高い。だからこそ見ててヒリヒリする。
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矢口八虎はいつも迷ってばかり。今回も自らの作品のモチーフの是非にうだうだと迷い後悔を抱く。新しい作品のために体験しないとと歌舞伎町のホストにまで。外から見れば自信を持てばいいのに常識人としての八虎はどうしても弾けることをためらってしまう。そういった葛藤が常人から見ると非常に共感で...
矢口八虎はいつも迷ってばかり。今回も自らの作品のモチーフの是非にうだうだと迷い後悔を抱く。新しい作品のために体験しないとと歌舞伎町のホストにまで。外から見れば自信を持てばいいのに常識人としての八虎はどうしても弾けることをためらってしまう。そういった葛藤が常人から見ると非常に共感できるところではあるけどやはりもどかしい。久々沢山登場のユカちゃんとの絡みが微笑ましい。
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