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長寿期リスク の商品レビュー

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2024/11/10

これはおもしろかった。読んで良かった。最近の自分の興味と一致したので本書を手にした。私の父母は数年前に相次いで亡くなっている。父は、2年半ほど入院生活をしていた。その間、母は一人暮らしであった。最後まで自分で炊事をしていた。本書にも出て来るが、台所のふちに肘をつきながら。大変だな...

これはおもしろかった。読んで良かった。最近の自分の興味と一致したので本書を手にした。私の父母は数年前に相次いで亡くなっている。父は、2年半ほど入院生活をしていた。その間、母は一人暮らしであった。最後まで自分で炊事をしていた。本書にも出て来るが、台所のふちに肘をつきながら。大変だなと思いつつ、何もしなくなったらボケるから、と見て見ぬふりをしていた。あるとき腰が痛いと言って病院に運ばれ、それから2ヶ月ほどで亡くなってしまった。幸い、姉夫妻が近くにいるので、母のことも、父の介護申請や入院の手続きなどもすべて任せっきりだった。せめてもの罪滅ぼしで、両親が亡くなった後の実家じまいは私の方で段取りをした。したがって、私には介護の苦労があったとはとても言えない。そして、次は義父母である。離れたところに住んでいるので、なかなか会いに行くことができない。盆・正月と、合い間に妻が年2回ほど訪れている。あとは、ラインでのやり取りくらい。義父は認知症がだいぶ進んでいる。あちこち体は病んでいる。義母は今のところ元気でいる。まだ車の運転もしている。民生委員もしていた経験がある。義父は要介護2の認定を受けている。デイサービスも利用している。介護保険を使ってあちこちに手すりをつけたりしている。だから、本書に登場する「他人の世話になりたくない」というようなことを言うやっかいな老夫婦ではない。しかし、妻が義母の愚痴を聞く、その妻の愚痴を私が聞く、という流れができてしまっている。妻は一人っ子である。妻自身あと10年は離れたところで仕事をしていると思うので、義父母の世話を直接することはなさそうだ。もっとも、私は今年度いっぱいで定年退職なので、義父母宅で同居することができないわけではない。しかし、向こうがかえって嫌だろう。何しろ、義母はハレの日はもちろん、ケの日も三度三度ずっと食事を作り続けている。おせち料理は少し手抜きをすることも増えてきたが、盆・正月に見ていると、ほとんど台所に立っている。私が行ったり、孫が行ったりすれば、逆に仕事を増やしかねない。本書に登場する体験談を読んでいると、それうちでもあるあるということが多い。それで、妻に「読んでみたら」と言うが、「でどうすれば良いと書いてあるの?」と聞かれると、その答えはどこにも見えない。最終章は「その人たちを誰が支える社会になっていくのだろうか。」と締めくくられている。解決策は見つからない。人はいずれ死ぬ。時間が必ず解決してくれる。それを、指をくわえて見ているしかないのだろうか。そして、次は自分たちの番となる。その前に、子どもたちの結婚、出産、孫育てというのが入ってくるかもしれない。気が休まる暇はたぶんない。

Posted byブクログ

2024/10/30

#読みたい本 帯の「長寿期リスクはおひとりさまよりおふたりさまの方が高い!」が気になった。どうゆうことなんだ?、と考えてみたら思いつくことがなきにしもあらず。その思いつきが正しいのか、と、我々夫婦のリスクを確認したい #長寿期リスク #春日キスヨ 24/10/15出版 htt...

#読みたい本 帯の「長寿期リスクはおひとりさまよりおふたりさまの方が高い!」が気になった。どうゆうことなんだ?、と考えてみたら思いつくことがなきにしもあらず。その思いつきが正しいのか、と、我々夫婦のリスクを確認したい #長寿期リスク #春日キスヨ 24/10/15出版 https://amzn.to/3U5kM3i

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