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だめになった僕 の商品レビュー

3.4

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2025/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルは「だめになった」とあるけど、「最初からだめだった」のでは?という感じの本だった。 物語に入っていくとき、登場人物たちに共感したり好きになったりできないと、読んでいて結構しんどくなる時があって、この本がそんな感じだった。 恋愛小説として紹介されていたけど、自己陶酔型の身勝手な執着心に支配された大人たちが集まっちゃった話、という印象だった。 綾の「彼氏の浮気は許せなくても、涼さん(既婚者)が好きなのはどうしようもないから」という露骨にダブスタなところとか、涼の幾つになっても自分の気持ちしか考えられない気持ち悪さとかは、わざとそう(いやな感じに)描かれていたのかな、と感じた。 涼が茜に「そんな権利はあなたにはない」と言われた場面はちょっとスッとした。 藍子だけが執着から離れる強さを持っていたのかな、と感じる。

Posted byブクログ

2025/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この方の話はいつも『狂気』を感じてしまいます。 現在から過去に戻って行く話ですが 登場人物が少なく場所も東京と長野と 分かりやすく読みやすかったです。 綾も涼も気持ちが真っ直ぐなのに表出する部分がねじ曲がっているように思えて 何故そうなっているのかの部分が分かりにくかったです。気持ちをごまかしたり抑えたり あなたたち2人は当事者ですからどうなっても仕方ないかと思います。加害者被害者であってもあなたたちの結果です。ただ路子さん、藍子さん、お母さん、渉くん、おそらくは音村さんも不安にさせています。渉くんが不憫です 藍子さんが好きです。普通ですが強い方だと思います。

Posted byブクログ

2025/02/18

あー評価に迷う作品だなぁ。 でも嫌いではなかったな。これくらいの長さなら読めるくらいのダーク加減でした。 病んだ人が病む人を生むループからの脱却と、愛と執着の境目はどこにあるのか、それは結局相手が向いてくれるかどうかの違いなだけなのか? なんて答えのないことを考えさせられる作品...

あー評価に迷う作品だなぁ。 でも嫌いではなかったな。これくらいの長さなら読めるくらいのダーク加減でした。 病んだ人が病む人を生むループからの脱却と、愛と執着の境目はどこにあるのか、それは結局相手が向いてくれるかどうかの違いなだけなのか? なんて答えのないことを考えさせられる作品。 一つ一つの事象はセーフかアウトかは明確だけど、矢印が一つ違えば許されるか許されないかはまた違うんだろうな。 全体通してうっすらと、夫はモラハラストーカー気質、不倫相手はメンタルやられてるけど愛のある人、が漂っているから、最後の結末は私には光に見えました。 2025.2.18 38

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2025/02/15

時を遡って行くパターン 現在ペンション経営の傍らまんがを描く綾は学生時代に妻のある涼に恋をした 優しい夫と子どもがいながらその恋を引きずっている綾が悪いのか、妻とうまくいかず綾に惹かれた涼が悪いのか、妻の気持ちより自分の気持ちで生きる夫が悪いのか 不穏な空気感と始まりを知りたく...

時を遡って行くパターン 現在ペンション経営の傍らまんがを描く綾は学生時代に妻のある涼に恋をした 優しい夫と子どもがいながらその恋を引きずっている綾が悪いのか、妻とうまくいかず綾に惹かれた涼が悪いのか、妻の気持ちより自分の気持ちで生きる夫が悪いのか 不穏な空気感と始まりを知りたくて読み進めたけどラストは読者の想像に任せられた

Posted byブクログ

2025/02/13

どこで間違ったのかって、どうなんだろう。出会う前から間違ってるかも。涼の場合は結婚が大ハズレで、残念でしたとしか言いようがないね。路子は精神的に病んじゃってるんで、悪しざまに言うのもなんだけれど、そもそも生来の性格からしてなんだかなぁですよ。してみれば、涼は実によくつくしてた。感...

どこで間違ったのかって、どうなんだろう。出会う前から間違ってるかも。涼の場合は結婚が大ハズレで、残念でしたとしか言いようがないね。路子は精神的に病んじゃってるんで、悪しざまに言うのもなんだけれど、そもそも生来の性格からしてなんだかなぁですよ。してみれば、涼は実によくつくしてた。感心だわ。綾の場合もこれまたOTTOの俊一は大ハズレを通り越してスカもいいいとこ。それこそよく別れずに我慢したなと思うし、その我慢こそ最大の間違えかな。どうあれ、頭ぶんなぐられて目ぇ覚ましなさい。それでも酔狂を好いてるならご勝手に。

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2025/01/23

*綾「私は初めて会った16年前から涼さんを愛し続けている」。涼「僕にかかわった者は、みんな死んでしまう。女も男も。僕が綾を愛しすぎているせいで」―― 音村綾(旧姓・上里)は30代半ば。現在は信州でペンション経営兼漫画家として活躍。夫・子ども・母と四人で暮している。 祥川涼。画家。...

*綾「私は初めて会った16年前から涼さんを愛し続けている」。涼「僕にかかわった者は、みんな死んでしまう。女も男も。僕が綾を愛しすぎているせいで」―― 音村綾(旧姓・上里)は30代半ば。現在は信州でペンション経営兼漫画家として活躍。夫・子ども・母と四人で暮している。 祥川涼。画家。40代後半。妻を失い、その後同棲していた女性とも別れ、現在は酒浸りの日々を送っている。 冒頭の「現在」では、綾のコミック発売記念サイン会のシーンの衝撃的事件から始まり、「1年前」「4年前」「8年前」「10年前」「12年前」「14年前」、そして二人が出会った「16年前」へと時をさかのぼり「現在」に戻る。謎とサスペンス、そしてストーカー小説の雰囲気も交えた〈究極の恋愛小説〉である* 不思議な読後感の物語。 愛を貫くのも愛を温めるのも難しいな…

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2025/01/23

幸せな結末でないだろう物語を遡っていくのはなかなかに頁が進まなかった。 音村嫌いだなぁと思っていたらやっぱりね。 そこだけ妙にスッキリ。

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2024/12/31

書き方によってはドロドロになってしまいそうな関係だけどさすが井上荒野氏。 今から始まって過去へ戻っていく時系列で書くことでスレ違いばかりの今から二人の思いが重なり合った出会いへとストーリーが進んでいく。 チーズの名前を覚えられず、お互いを好ましく思い笑っていただけの16年前からな...

書き方によってはドロドロになってしまいそうな関係だけどさすが井上荒野氏。 今から始まって過去へ戻っていく時系列で書くことでスレ違いばかりの今から二人の思いが重なり合った出会いへとストーリーが進んでいく。 チーズの名前を覚えられず、お互いを好ましく思い笑っていただけの16年前からなぜこんなところにたどり着いてしまったのだろうか。 たぶん今後も結ばれない二人。

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2024/12/21

現在は長野で夫とペンション経営をしながら漫画家として名の通った音村綾がヒロインの恋愛小説。ストーリーは現在から1年前、4年前、8年前と遡って行く。その間に綴られる恋人の祥川涼との関係が切なかった。

Posted byブクログ

2024/12/18

ドラマになりそう… 現在から過去にさかのぼって話は進んでゆき、人間模様もイメージも読めば読むほど変わっていく 読みやすく面白かった 藍子が一番かわいそうだったかな

Posted byブクログ