アルテ(20) の商品レビュー
師匠の過去編で、根底にある思いが浮き彫りにされたところで、いよいよアルテが故郷へ帰還。もう再会を残すのみって感じがするけど、ここからまだ波乱がある?
Posted by
戦禍に崩壊するフィレンツェの街角で、 生い立ちを思い起こすレオ。 18巻から続く回想は、 ようやくアルテとの出逢いまで辿り着いた。 物乞いから身分の差別を乗り越えて、 工房の親方となったレオ。 女だから、という性差別を乗り越えて、 レオの工房に弟子入りし、 カスティリャ...
戦禍に崩壊するフィレンツェの街角で、 生い立ちを思い起こすレオ。 18巻から続く回想は、 ようやくアルテとの出逢いまで辿り着いた。 物乞いから身分の差別を乗り越えて、 工房の親方となったレオ。 女だから、という性差別を乗り越えて、 レオの工房に弟子入りし、 カスティリャの宮廷画家にまでなったアルテ。 ひたすら、がむしゃらに生きてきたふたり。 あらためて、自分によく似ていることに気づいて、 愛弟子アルテの存在の大きさを思い知らされるレオ。 単なる回想かと思っていた数巻だったけれど、 作者は、これを描きたかったのか! 身分が、性差が、どれほど人に重くのしかかっているものかを、乗り越えることが、どれほど困難なことかを! だからこそ、ふたりの絆は、真に深く固いことを! 陰謀によってフィレンツェを追われたアルテは、異国カスティリャで、王女カタリーナの庇護のもと宮廷画家として活躍していたが、フィレンツェ陥落の報を聞き、レオに再会するためにフィレンツェに向かった。 戦禍をくぐり、危機を越え、ようやく船荷に隠れてフィレンツェの港に辿り着いたアルテ。 レオさん! アルテは、もうすぐ貴方のところへ帰って来ますよ!
Posted by
- 1