貧乏お嬢さまと毒入りタルト の商品レビュー

リース・ボウエン(著者),田辺千幸(訳者)

2024/11/19

やはり最高はこのシリーズ！

[Golden Pearl]

最近は同じ文庫からイギリス貴族階級の舞台にしたものが出ていますが、このシリーズには到底敵うものではありません。主人公のジョージアナはヴィクトリア女王の正真正銘の曾孫、生まれながらの公爵令嬢ですから、庶民生まれの伯爵夫人や、貴族のたんなる姪っ子、兄の代わりの図書係とはまさしく格が違うというものです。今回の物語でもフランス人を連れ帰ってお屋敷の専属料理人とし、晩餐会を主催するなど、まさに貴族の女主人ぶりを見せてくれるジョージ―の采配ぶりが見事です。さらに今作ではおそらく地球上でもっとも有名な女性推理小説家A．C．が出てきました。年代的に矛盾することなく、いかにもそれはありでしょう、という巧みさです。しかも彼女が出てきたことで、今回の事件の被害者はこの人で、犯人はこの人で、動機はこういうことだろう、とすぐ分かってしまいました。それは作者がA．C．作品を数多く読み込んでいて、さらに敬意を込めてのことでありましょう。早くも次回作が楽しみです。

2024/10/20

祝！
ジョージーがママになりました^_^
訳者後書きの冒頭をそのままお借りしました。わたしをコージーブックスに誘った、貧乏お嬢様シリーズも、もう18作目！　
シリーズも長くなるとマンネリ化したりしますが、わたしは今だに楽しく拝読してます。
ジョージーの出産シーンでは、感動してウルウルしました泣笑
次回もすごく楽しみです！