もう別れてもいいですか の商品レビュー
途中までは夫の欠点をあげつらうようなないようで、うんざりする部分もなくはなかったが、高校の同級生の女友だちや娘たち、実の親兄弟との関わりで、行きつ戻りつしながら決意を固めて離婚を決行した還暦目前の女性の日々がリアルである。読み手の現状によって評価は分かれそうだが、多かれ少なかれ共...
途中までは夫の欠点をあげつらうようなないようで、うんざりする部分もなくはなかったが、高校の同級生の女友だちや娘たち、実の親兄弟との関わりで、行きつ戻りつしながら決意を固めて離婚を決行した還暦目前の女性の日々がリアルである。読み手の現状によって評価は分かれそうだが、多かれ少なかれ共感するところはあるのかもしれない。自分を大切に生きられたら言うことないよね、という一冊。
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結局、結婚ってなんだろう?男と女って?なんでおんなじ人間なのに役割が存在するの?と改めて考えさせられる本でした。 でも、主人公が離婚について自分と向き合いながら強くなっていく姿に凄く勇気をもらいました。 他人の目なんかクソ喰らえ、人生楽しんだもん勝ち、自分の幸せは自分で決める、私...
結局、結婚ってなんだろう?男と女って?なんでおんなじ人間なのに役割が存在するの?と改めて考えさせられる本でした。 でも、主人公が離婚について自分と向き合いながら強くなっていく姿に凄く勇気をもらいました。 他人の目なんかクソ喰らえ、人生楽しんだもん勝ち、自分の幸せは自分で決める、私もそんな芯のある大人になりたい。
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夫が買って読んでみた直後に、なんとも言えない表情で、読んでみ、と渡してきたので読んでみました。 読み始めたら、その表情の意味がわかったような気がして可笑しかったのですが、 とにかく、始終主人公の夫にイライラしながら読んでいて、しまいに、後半に出てくる娘の夫には、アホちゃうか、...
夫が買って読んでみた直後に、なんとも言えない表情で、読んでみ、と渡してきたので読んでみました。 読み始めたら、その表情の意味がわかったような気がして可笑しかったのですが、 とにかく、始終主人公の夫にイライラしながら読んでいて、しまいに、後半に出てくる娘の夫には、アホちゃうか、と声に出して毒づいてしまいました。 まわりの人物描写も具体的でリアリティを感じるし、 面白かったです!
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※このレビューにはネタバレを含みます
主婦の家事を軽く見てる男性の話は、垣谷美雨さんの本では割とよく出てくるんだけど、基本的に音はいい人が、多いので、実際に自分で家事育児やってみて「何やこれめっちゃ大変やん!」って心を入れ替えて家事を手伝い始める話が多かったんだけど、今回のこの本に出てくる男性はモラハラ夫にDV夫とろくな旦那しか出てこない。 唯一まともなのは弟夫婦くらいなものなのでは…。 主人公の澄子は、離婚した原因に「夫が嫌いになったから」って言ってたけど、こんなんどう考えてもモラハラが原因やん。 特に主人公の旦那は、うちの会社の上司を思い出すちゃう陰湿さだわ…。 うちの会社で働いてる子持ち女性も、熱出したお子さんを迎えに行ったり、休んだりしてるけど、ダンナさんが迎えに行ったって話はあまり聞かない。 一旦既得権益化しちゃった男の特権を崩していくのは並大抵のことではないのかなあって思う。 小説のほうは、モラハラ男と離婚して、アラカンの澄子が自由を取り戻して頑張っていく話だったけど、めちゃくちゃ見せ場!ってシーンはなかったけどグイグイ読ませて面白かった。 モラハラ男と、友達のダンナのDV夫以外は、みんなそれなりにいいところがあって面白いキャラクターだったと思う。 個人的には、友達の千鶴がダンナのDVで骨折した時に、おしゃべりの小夜子が「千鶴は惨めな女なんかとちがうわ!あの子は高3の時バスケ部のキャプテンで、ごっついカッコええ女の子やったんやから」と涙ながらにいう、セリフが印象的で、私もジーンとしたかな。
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離婚したい。でも、お金がない…。夫は暴力を振るうわけでもなく、浮気や借金が発覚したわけでもない。でも、夫の偉そうな物言い、におい…。もうそばに近づくのさえ我慢ならない。五十代の平凡な主婦が、経済的な不安を抱えながらも、友人たちに支えられ新しい一歩を踏み出すまでを描く。(e-hon...
離婚したい。でも、お金がない…。夫は暴力を振るうわけでもなく、浮気や借金が発覚したわけでもない。でも、夫の偉そうな物言い、におい…。もうそばに近づくのさえ我慢ならない。五十代の平凡な主婦が、経済的な不安を抱えながらも、友人たちに支えられ新しい一歩を踏み出すまでを描く。(e-honより)
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60歳を目前にして、 定年間際の旦那と離婚を考えるパート主婦の澄子。 地元の同級生たちも、旦那に嫌気がさし 離婚を考えるも、お金がなく渋々夫婦でいることを 選択していた。 共働き家庭が増える昨今では、 「男が上、女が下」のような考え方は 減りつつあるのだろう。 要するに、財力...
60歳を目前にして、 定年間際の旦那と離婚を考えるパート主婦の澄子。 地元の同級生たちも、旦那に嫌気がさし 離婚を考えるも、お金がなく渋々夫婦でいることを 選択していた。 共働き家庭が増える昨今では、 「男が上、女が下」のような考え方は 減りつつあるのだろう。 要するに、財力さえ女性が身に着けていれば 1人でもたくましく生きていけるのだろう。 (澄子は財力がなくても工夫して1人で生きていこうと 決めていたが) 熟年離婚も周知されている言葉としてあるように、 好き同士(おそらく。。)で結婚したとしても それは永遠には続かないものである。 夫婦は所詮他人。 澄子の旦那は暴力や浮気はないものの、 モラハラがひどい。 妻を何だと思ってるのか。 本当に読んでいて腹立たしかった。 こんなオッサンに自分の人生を捧げないといけない かと思うと、貧乏でも1人で生きていくほうが幾倍も マシやと私でも思う。。笑 澄子の残りの人生が晴れやかになることを心から祈る。
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自分だったかもしれない主人公を書かせたら、垣谷氏の右に出る作家はいないと思っている。 「誰の稼ぎで…」と言う男は、恋愛も結婚もしなければいい。給料全額独りで好きに使えばいい。プロ以外の女性に関わるなと言いたい。 スッキリしたいい終わり方だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前読んだ垣谷美雨さんの作品「定年亭主改造計画」で”夫源病”という言葉を初めて知った。この作品にも夫源病に悩まされている58歳の女性、澄子が登場する。夫源病とは、夫の言動や態度が原因で妻が心身に不調をきたす状態を指す言葉だそうです。 澄子が高校時代の同級生の雅代から夫が亡くなったという喪中はがきを受け取って、羨ましいと感じた冒頭のシーンで思わず吹いた。その後も綴られる夫という存在が鬱陶しい、夫がいない時の解放感、夫の言葉を聞くと鬱になる等に一々頷いてしまった。男性は、結婚によって”妻”という名の恐ろしく使い勝手のよい下女を手に入れる。例え共働きであっても、家に帰れば温かい食事が準備され、家の中の掃除や洗濯もしてくれる。また、この上なく痛い思いをして自分の子供を産んでくれ、育ててくれる。例え夜中に赤ちゃんが泣こうが起きてあやすのは妻だけで自分は起きようともせずぐっすりと寝ている。その他の様々な子供の世話も、子供が病気にかかった時の通院も看病も全部妻の役目。そして、普段子供の世話なんて殆どしないのに義母や義父、親戚の前だけで良い父親ヅラをし、たまの子供関連の行事では一所懸命良い父親を演じる。”夫”とはなんて利己的な生き物なのかと思う。孝男のような夫は、昭和時代には普通に存在したと思う。澄子のような家庭生活とまではいかなくても、澄子に近い家庭生活を経験してきた妻は、澄子と同世代、もしくはそれ以上の年代の女性にはそれなりにいるのではないだろうかと思う。 P144にこういう文章がある。「例えば、ダンナはあのとき人前で自分を馬鹿にしたとか、自分より舅姑を優先したとか。そういったひとつひとつの出来事は、男からしたら些細なことに感じるかもしれないけれど、屈辱感が積もりに積もっていくのよ。そういうのって時間が経っても忘れたりできない。いわば永久不滅ポイントよ。」まさにこれ。夫にとっては取るに足らない些細な出来事が、妻にとってはそうではない。そういった些細な出来事を妻は決して忘れないし、そういった出来事が塵も山となる頃には夫の顔も見たくなくなり、夫源病を発症するのである。妻は下女ではない。夫と同じ尊厳も意思もある人間なのだ。 ただ、最近は家事を妻と夫で分担する家庭も多くなってきたと聞くし、澄子の夫、孝男のようなモラハラ男性は少しずつ減っているのではないかと思うが、自分の妻がいずれ夫源病を発症しない為にも、妻から熟年離婚を切り出されない為にも世の中の夫たちよ、孝男を反面教師として意識と行動を変えていって欲しいと思う。
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結婚前に読んだ方がいい!どういう人か見極めて。 なぜ、自分以外の人は馬鹿だとか見下したりだとかできるんだろうか。
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最高すぎる。 澄子は20年後の私だ。 オットは、私が毎日なにに苛立ち 何に怒っているのか 知る由もないままあと20年過ごすんだろう。 ここに全部書いてある。 共働きなのに お前が好きなだけ残業して 好きなように飲みにいけるのは、 私が夕方の家事育児を担当しているからだ。 朝...
最高すぎる。 澄子は20年後の私だ。 オットは、私が毎日なにに苛立ち 何に怒っているのか 知る由もないままあと20年過ごすんだろう。 ここに全部書いてある。 共働きなのに お前が好きなだけ残業して 好きなように飲みにいけるのは、 私が夕方の家事育児を担当しているからだ。 朝ゆっくり寝て、ぼんやりソファに座ってられるのは 早起きな子供の相手や世話を 全部わたしが引き受けているからだ。 それに感謝もせず当たり前のように振る舞うオットよ。 勝手にせわしなく動いて、 自分のことを犠牲にしているわたしを馬鹿にして、 総合職正社員なのに時短勤務をすることで 給与が低くならざるを得ない 私のことを馬鹿にしているオットよ。 この本を読んでくれないか まあ読んだとてあいつは 何がどう自分に当てはまるのかなんて わからないんだろうけどな!!! 男尊女卑というか、 自分が正しく、周りがダメだと思うその自信は 激しく間違っているのだということに 気づいてほしいです。 妻を我慢させている男性たちには。
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