パズルアプリで異世界復興始めましたが、魔王様からの溺愛は予想外でした の商品レビュー

和泉杏花(著者)

2024/10/15

勝手に異世界に連れてこられて、聖女の力がないと言われたサクラ。そんな身勝手な…とは思うけれど、その国が求めていた力がないと思われたのは、サクラにとってラッキーだったのかも。アルドと一緒に他国に行ってから、できることがどんどん増えていって楽しそうに見えたから。見た目に反してかなり強いサクラだけど、そんなサクラが弱音を言える相手が近くにいてくれるのは嬉しくなる。元の世界に帰りたい。でもアルドたちと離れたくない。そんな悩みをずっと抱えているサクラが納得できる、幸せな選択ができるといいな。と願わずにはいられなかった。

2024/10/03

　『ブックカフェ』の１巻は面白かったのに、それ以降は私好みの話ではなくなっていたこの作者さん。今回は、パズルアプリの設定以外は、ドンピシャ。面白かった。

　異世界転移で聖女召喚に巻き込まれたと思われた主人公。パズルアプリが世界再生のツールとわかり、逃げた先で、自分の居場所を作ってゆく。

　良いね、この居場所を自分で作り、周りの人との関係性で成長していくところ。恋愛話もその一要因でしかない。一歩踏み出すことが怖くて、でも踏み出してみたら成長するという展開もいい。

　次回作に期待。続巻は希望せず。出すとしたらどうせ、パズルアプリで再生した物が一般的な作り方をした物と変わらないようになるスキルとか、全世界の再生に関わるとか、主人公の成長とは関係ない部分の話だろうから。ブックカフェの二の舞にしかならんでしょう。新作希望。