ディズニーとマクドナルドに学んだ最強のマネジメント の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
マクドナルド、ディズニーストア、KFC、ウォルト・ディズニーで働いた著者が日本企業が取り入れるべきグローバルスタンダードおよび日本企業がやめるべき悪しき習慣について述べている書籍。 100%きっちり、かっちり、しなくてはならないと考えている日本人が、いかにして、成果や効率性重視にシフトしていけるのか、一石を投じている。 取り入れるべきグローバルスタンダードとしては、 ・ジョブ型の採用および部門の売上に連動したタイトル(部長、課長など)の設置と伴うジョブディスクリプションとジョブサイズ(売上がどの規模なのか)の定義 ・業績に連動しており定量的に達成したのかしなかったのかのクリアな評価制度(しなかった場合のボーナスはゼロ) ・退職勧奨(および必要な転職サポート) ・社長における利益確保の姿勢 悪しき習慣としては、 ・新卒一括採用(育成のコストは無駄、また同期が同じスピードで昇進することにより、部下なし役職者がかなり産まれ、コストに) ・春秋の定期異動(ジェネラリストを大量に生み出す) ・年功序列および定年制(成果があがっているのであればよい、一方でやる気または能力のない社員をいとどまらせることによるコスト) がある。マクドナルドにおける指針としてのマニュアルの策定および決定を委ねられている店長。その前提としての熱心な教育に関するエピソードや来店≒売上である外食産業から、平均買上げ点数の向上が必要となった小売業への転換のエピソードも興味深い。 またアクドナルドが不動産業として株式市場に登録している理由も非常に興味深い。(フランチャイズ企業を成果に応じて簡単に契約を打ち切れ、土地をそのままに新たなフランチャイズ企業と契約ができる) 示唆に富んだ内容ではあるものの、やや、外資こそ正、日本企業こそ悪のように偏った主張が散見されるものの、これほどの強い意志、熱意があるからこそ変革はもたらされるのかなとも思わせられた。
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