せんさいなぼくは小学生になれないの? の商品レビュー
小学1年生になった著者の息子さんが、最初は行き渋りから始まり、やがて不登校になるまでの経緯を日記形式で書いた本。 HSP(いわゆる繊細さん)の子ども版、HSCという概念を初めて知った。 その特性を見てみると、我が子にも当てはまる項目があり、長男も1年生の時は学校に連れて行くのが...
小学1年生になった著者の息子さんが、最初は行き渋りから始まり、やがて不登校になるまでの経緯を日記形式で書いた本。 HSP(いわゆる繊細さん)の子ども版、HSCという概念を初めて知った。 その特性を見てみると、我が子にも当てはまる項目があり、長男も1年生の時は学校に連れて行くのが大変だったな…と思い出す。 著者ご夫妻が、なんとかして息子さんを学校に連れて行こうと奮闘し、悩み、疲弊して行く姿に共感してしまう。 長男の当時のことを思い出して、とても他人事とは思えなかった。 「学校に行きたくない」と訴えるその真の意味(何が嫌なのか?子どもが感じていることとは?)を、 大人が子どもの気持ちに寄り添って見ていく必要があること。 無理やり引き剥がして連れていくのはやめること。 子ども自身が安心できる環境を、学校側と協力して整えていく必要があること。 などなど、とても勉強になることばかりだった。 我が家にはまだあと2人、小学校入学を控えた小さい子たちがいて、どちらも繊細さんな面を持っている。 長男と同じように、「行きたくない」と言うかもしれない。 けれど、この本を読んで、心構えができた。 まずは子どもの感じていることに「わかるよ」と伝えること。 「お母さんはあなたの味方」だと伝えること。 そして、子どもが安心できるようになるまで、環境を整え、待つこと。 同じように行き渋りや不登校に悩んでいるご家庭の方に読んでほしい一冊。
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