サブ・ウェイ の商品レビュー
主人公は東京の地下鉄警備員。地下鉄の中で起きる人間模様やいざこざに焦点を当てるというより、恋人を殺された主人公の犯人捜しの方に重点が置かれている感じ。主人公の行動が、私は正しいんだ、という大義名分のもと少し強引に感じた。警察の捜査に首を突っ込みすぎだし、同僚の悩みや秘密にも直截す...
主人公は東京の地下鉄警備員。地下鉄の中で起きる人間模様やいざこざに焦点を当てるというより、恋人を殺された主人公の犯人捜しの方に重点が置かれている感じ。主人公の行動が、私は正しいんだ、という大義名分のもと少し強引に感じた。警察の捜査に首を突っ込みすぎだし、同僚の悩みや秘密にも直截すぎるのではと思ったり。お話自体は読みやすくてそれなりに楽しめた。
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試験導入された地下鉄の私服警備員として働く明美は、二年前に恋人を殺された。彼に何が起こったのかを知り、犯人の手掛かりを追うためにその仕事に就くことを決めた彼女。しかしさまざまな事情を抱えた人たちに出会い、手を貸すうちにその仕事に意義を感じるようになる。ミステリでもありお仕事小説で...
試験導入された地下鉄の私服警備員として働く明美は、二年前に恋人を殺された。彼に何が起こったのかを知り、犯人の手掛かりを追うためにその仕事に就くことを決めた彼女。しかしさまざまな事情を抱えた人たちに出会い、手を貸すうちにその仕事に意義を感じるようになる。ミステリでもありお仕事小説でもある作品です。 毎日ただ列車に乗り続ける、というのは一見楽なように思えますが。いざ列車の中でトラブルが起こればそれを処理し、困った人に手を貸す、というのは簡単そうに見えて案外とスキルが必要になりそうです。たまたま居合わせた見知らぬ人同士だからこそ起こってしまう事件もあり、はたまた個人間のトラブルに関与することがお節介だと受け取られたり。フィジカルもメンタルも鍛えられそう……! 数々の「事件」が起こるわけですが、これらはどれも実際に起こっていておかしくない気がしました。現実社会に身近な問題だと感じます。そして明美の恋人にまつわる事件もまた、昨今現実で起こっている犯罪のパターン。良くも悪くもリアリティ抜群。だからこそ、彼女たちの働きに励まされる気がしました。あってほしいな、この仕事。
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地下鉄警備員として様々な事件に遭遇する。恋人の死の真相を追うことを密な望みとして働き始めるが、そもそも無理な設定で。私情を挟んではいけないのにやること考えること全体にウエット。明美はあの仕事に就くのはよくなかったのではないか。 あらすじも面白いし、同期も個性的で面白い、せっかくなのでモチーフそのまま、もう一度作品化してほしい。
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地下鉄に私服警備員っているの? 最近は物騒になってきたし、こんな風に見守ってもらえたら安心だけど、働く側になるとなかなか大変な仕事だと思う。 物語に登場する警備員はたまたま女性ばかりなんだけど、いざ何かの事件に遭遇したら一人で対応できないのでは?と、主題から離れたことを考えてしま...
地下鉄に私服警備員っているの? 最近は物騒になってきたし、こんな風に見守ってもらえたら安心だけど、働く側になるとなかなか大変な仕事だと思う。 物語に登場する警備員はたまたま女性ばかりなんだけど、いざ何かの事件に遭遇したら一人で対応できないのでは?と、主題から離れたことを考えてしまった。 駅や車内ではこうやって毎日色々な事件が起こっているのかとちょっと怖くなる。 それらの事件と平行して、恋人を殺した犯人探しも進んでいき… 一つ一つの事件が解決しても全然すっきりした気持ちになれない。実際、当事者だったらこんな気持ちなのかなと想像した。
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試験導入された地下鉄監視員の明美が、様々な人々との関わりで成長しながら、恋人を殺した犯人を捕まえようとする物語。 6話の物語は少し緩い話の展開で、大きな破綻もないから読みやすいとも言える。 最終話の結末はこれなのか…と、意外では無いが無理があり、物語の詰めとしてはあまり好ましく...
試験導入された地下鉄監視員の明美が、様々な人々との関わりで成長しながら、恋人を殺した犯人を捕まえようとする物語。 6話の物語は少し緩い話の展開で、大きな破綻もないから読みやすいとも言える。 最終話の結末はこれなのか…と、意外では無いが無理があり、物語の詰めとしてはあまり好ましくなかった。
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何気なく図書館で借りてみた『サブ・ウェイ』 読み始めから先が気になり、一気に読んでしまった。 「地下鉄私服警備員」の穂村明美は、学生時代に交際していた要一を地下鉄構内の暴行事件で無くした過去がある。 犯人を探す為、少しでも手がかりを見つける為、この仕事に就いたわけだが… 明美...
何気なく図書館で借りてみた『サブ・ウェイ』 読み始めから先が気になり、一気に読んでしまった。 「地下鉄私服警備員」の穂村明美は、学生時代に交際していた要一を地下鉄構内の暴行事件で無くした過去がある。 犯人を探す為、少しでも手がかりを見つける為、この仕事に就いたわけだが… 明美を取り巻く、同僚にして飲み仲間の3人と少しづつ打ち解けていく人間関係や、亡き父の友人である上司との関わり方の変化なども描かれ、明美に共感し応援したくなるストーリーでした。 心に深く残った過去に「区切り」をつけられる日は来るのか。
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地下鉄の私服警備員として働く明美。私服警備員として地下鉄に乗りながら困っている人やトラブル対処をして働いている。明美にはこの仕事を始めた理由がある。明美の恋人である要一が2年前に地下鉄で亡くなったのだ。防犯カメラを見ると、後ろ姿の犯人が映っていた。明美はその犯人を捕まえたいという思いを抱えながら地下鉄の私服警備員として働いている。本当にこのような私服警備員がいるのかはわからないけど、鉄道って本当にいろいろなお客さんがいるから、いろんな出来事があるんだろうなと思いながら読んだ。子どもを誘拐され身代金の引き渡しに駅にやってきた母親、駅にあるコンビニの万引き、乗客同士のトラブルなどなど…。いろいろな出来事がありながら、恋人の要一を殺した犯人に段々と近づいていく明美。最後は犯人逮捕で明美もようやく前に進めるようになりそう。 地下鉄の私服警備員。もし本当にこの仕事があるならすごく大変な気がする。読み始めた最初は電車に乗ってあちこち移動して楽しそう!と思ったりしたけど、良くも悪くもいろいろな人との出会いが多すぎ。。良い人との出会いならいいけど、犯罪者とかトラブルを起こす人の対応は大変そう。。
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ミステリーかと思ったら、地下鉄の私服警備をしてる明美が一話完結で駅構内で起きるちょっとした事件を解決しながら恋人の死の真相を探るどちらかというとヒューマン小説。 「誰が悪いのですか」は切なかったな。
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地下鉄の私服警備員って本当にいるのかな? 実際に乗車して様々な駅や車内を警備するなんて大変な仕事。 確かにテロや傷害などの犯罪も怖いし、物騒な世の中だから何があってもおかしくない。 恋人を殺された犯人を捜しながらっていうのが、いかにもって感じはしたけど、おもしろかった。
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面白かった!地下鉄の私服警備員が、恋人を殺した犯人を追うサスペンス。普段のほほんと乗っているだけだが、実は色々と大変なことが起こっているのだなあ。
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