遠野物語 の商品レビュー
遠野物語をベースにした短編集。 漫画の世界観の良さと、遠野物語の生々しさが両立されていて上手いなぁと思う。 各作品の後にその話の元となった話が紹介されていて、改めて遠野物語を読みたくなった。
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柳田国男の『遠野物語』をコミカライズする、というなかなかに挑戦的な作品ですが、動物の描き方がめっぽうお上手な作家の鯨庭さんなので、安心して読めました 以前の作品の『言葉の獣』を読んだ時にも思ったのですが、人間よりも動物を描く方がお好きな気配をひしひしと感じます そして美しく凛々し...
柳田国男の『遠野物語』をコミカライズする、というなかなかに挑戦的な作品ですが、動物の描き方がめっぽうお上手な作家の鯨庭さんなので、安心して読めました 以前の作品の『言葉の獣』を読んだ時にも思ったのですが、人間よりも動物を描く方がお好きな気配をひしひしと感じます そして美しく凛々しい姿よりも、怪我や病に見舞われた様や、狂気に歪む表情を描かれるのがお好きなんだろうなとも感じます ところで、以前には絵本の形で遠野物語を読んだのですが、そちらはきつねの逸話を集めた作品でした そのきつねの話がこちらにも収録されていましたが、特に悪事を働いたわけではないきつねがあえなく人間に刺殺される話なので 「こういう原作なら仕方がないのか…いやしかし…」と、きつね好きとして忸怩たる思いにかられました しかし、監修の石井和己さんの解説で若干この件について突っ込みが入っていたので、少しだけ溜飲が下がりました 少しだけですが
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言わずと知れた、柳田國男の名著、その漫画化。 「オシラサマ」「河童」「狐」「御犬」の四話が収められている。 オシラサマは養蚕の神、狩りの神、女性の病気の神、etc. ・・・ その由来の物語。いかにも昔物語っぽい構成。 遠野物語といえば、河童 やね。人間社会の闇を、架空の生き物に託して語る、これも神話的なテンプレート。 狐の不思議な話は、全国に残る。その昔、狐は人語を解し、人間に化けて人を騙すことが本当にあったのかもしれない。 御犬、ニホンオオカミのこと。なぜ、御犬は滅びることになったのか。人間世界の膨張による自然との力関係の変化。オオカミの存在とともに、我々が大切なものを失っていく物語。 昔話、神話、言い伝え、妖怪伝説、あらゆる物語に通底する、日本の文化、あるいは人間の本性に迫る物語。 こうした、フィクションを通じて、昔の人は、大切なことを子々孫々、印象的に心に残るように脚色して伝えてきたのだな、ということが良くわかる。
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遠野物語、タイトルは知っているが読んだ事がない。漫画なら少しはわかりやすいかと思って読んでみたが、全然わからなかった(´・ω・) 特にわからなかったのが河童の子。 産まれた子は普通の赤子に見えるが、河童なの?ヒトなの? 人の子を河童の子が産まれたとして間引いているという事なのだ...
遠野物語、タイトルは知っているが読んだ事がない。漫画なら少しはわかりやすいかと思って読んでみたが、全然わからなかった(´・ω・) 特にわからなかったのが河童の子。 産まれた子は普通の赤子に見えるが、河童なの?ヒトなの? 人の子を河童の子が産まれたとして間引いているという事なのだろうか? 「…で?」 と言いたくなる話は苦手だ。 おおかみがいた は、もののけ姫とシートン動物記の狼王ロボを思い出した。 私には合わない。 という事はわかった。
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