ネコのムル君の人生観(上) の商品レビュー
前から読みたいと思っていた本 なんと新訳が出ていて嬉しくなりました 1819年に書き始めたとのこと なんてことでしょう日本は江戸時代 登場人物の背景は確かに時代を感じさせますが ムルくんの可愛い猫たる姿はまったく時代を感じさせない あげようと思ってくわえたニシンを運んでいるうちに...
前から読みたいと思っていた本 なんと新訳が出ていて嬉しくなりました 1819年に書き始めたとのこと なんてことでしょう日本は江戸時代 登場人物の背景は確かに時代を感じさせますが ムルくんの可愛い猫たる姿はまったく時代を感じさせない あげようと思ってくわえたニシンを運んでいるうちに食べてしまったり、先生の机の上をグジャグジャにしてしまったり、恋敵に叩きのめされたり もう目に浮かぶ! そしてムルくんの書く小説の愛くるしい登場人物たち まだ半分ですが、読んでよかった!早く続きを! が、腰を据えて読まないと内容が入ってこないので何日かかかるだろうな
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いくぶん尊大な態度のムル君がこっけいだった。 ムル君が原稿を書くときに下敷きにした音楽家の伝記が挟まれたまま製本されるというハプニングによって世に出された本、という設定。話が行ったり来たりで没入できなかったけど、傍から見てるとムル君が面白かったし(本猫はいたって真面目)、詩猫とい...
いくぶん尊大な態度のムル君がこっけいだった。 ムル君が原稿を書くときに下敷きにした音楽家の伝記が挟まれたまま製本されるというハプニングによって世に出された本、という設定。話が行ったり来たりで没入できなかったけど、傍から見てるとムル君が面白かったし(本猫はいたって真面目)、詩猫というだけあって詩はなかなか趣がある文体だった。 『雄猫ムル…』が世に出されたのが19世紀、漱石さんがそれを一部モデルにした『吾輩は猫…』は20世紀。そして新訳『ムル君…』が1か月前。 HPに「吾輩は詩猫である。名声はまだない。」というキャット(チ)フレーズが載せられていて文学愛を感じた。 ところで、『吾輩は猫である』実はまだ読了出来てないんだよな。半分過ぎまで読んだところで失くしてしまった。多分、海遊館の落とし物に届けられてると思うんだけど。
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