愚王 の商品レビュー

上田秀人(著者)

2024/11/07

あくまで個人的な感想だけれど、本作はあまりよくなかった。相変わらずの上田節がますますひどくなり、紙面を増やす説明がどんどん増えていて、本題が進まない。筆者のせいか、出版社、編集者の思惑か定かでないが、進度が悪い。いつも通りのキレの悪い終幕になりそうな予感。第一巻の頃のキレを取り戻してほしい。

2024/09/16

父親からの追手を長兄の柳生十兵衛の護りで無事に柳生の庄に辿り着いたものの、将軍家光の命で柳生の庄は壊滅状態に。十兵衛だけに心を許す淡海一夜は兄の懇願で江戸へ急を知らせに向かう。この辺りが不条理というか、自分の命を狙う父と次兄がいる江戸に何故に戻ると思ってしまう。
殺されないように、色々と策を用いる一夜。父は分かってくれたが、相変わらずの次兄。刺客まで繰り出す。知恵比べの様相。
十兵衛の片目を失う闘いがあり、家光の夢を奪うことになるが、柳生の生き残りを賭けた一夜の力がこれからも発揮されそうで目が離せない。

2024/09/08

2024.09.08
先生にもご事情があるのか刊行ペースが遅くなってきました。
また、バラエティーに富んだシリーズを出されているので、当たり外れがでてきました。
その中でも、このシリーズには勢いがあり、私は大好きです。
一つ、主人公一夜のキャラクターが立っている。
二つ、剣豪小説の味わいも色濃い。
以上です。