おかおあらうのみーせて の商品レビュー
幼い頃、ひとりで顔を洗うのが苦手だったかどうかは覚えていないが、流したお湯と共にシャンプーが目に入りそうなのが怖くて、シャンプーハットが中々手放せなかったのは覚えている。 いわゆる、限られた用途向けのシンプルな内容の幼児絵本ではあるものの、絵の愛らしさに何度でも読みたくなる...
幼い頃、ひとりで顔を洗うのが苦手だったかどうかは覚えていないが、流したお湯と共にシャンプーが目に入りそうなのが怖くて、シャンプーハットが中々手放せなかったのは覚えている。 いわゆる、限られた用途向けのシンプルな内容の幼児絵本ではあるものの、絵の愛らしさに何度でも読みたくなる子どももいると思うし、洗顔が苦手な子どももこれを読めば、やってみようと思えるような勇気を、そっと与えてくれる温かみがある。 「彦坂木版工房」の、もりといずみさんの文章は、いろんな動物たちに「おかお あらうの みーせて」と呼びかけては、次のページでそれを実際にしている場面の繰り返しとなり、最後に女の子が挑戦してみるといった内容には、みんな頑張っているし、それ自体が楽しそうだなと感じさせる気持ちが積み重なっていくような構成に思われた、その流れが上手い。 また、きくちちきさんの水彩と墨による絵は、シンプルなようでありながら、子どもの感覚にとても近い絵を描かれる印象が強く、それぞれの動物たちの特徴も、顔を洗うという描写だけで可愛らしく味のある様子を捉えていて、何よりもそれをする気持ちが読み手にダイレクトに伝わってくることに現実味があって、それが本書の目的にとても叶ったものであることが、このコラボレーションの素晴らしさなのだと思うと共に、洗顔が苦手な子どもにとっては達成感も与えてくれて、こうした一つ一つの『できた』を踏まえて、子どもは成長していくことに願いを込めた絵本だと思う。
Posted by
店頭に並んでいたこの表紙を見て…これはちきさん!と思わず手にしました。 「#パンどうぞ」でおなじみのもりといずみさんとのコラボ! まだ顔を洗うのが苦手、お水が苦手な小さいお友達むけの可愛らしい絵本です。 もう表紙からお話はスタートしています。黄色い蝶々に誘われて水場へ、見返し...
店頭に並んでいたこの表紙を見て…これはちきさん!と思わず手にしました。 「#パンどうぞ」でおなじみのもりといずみさんとのコラボ! まだ顔を洗うのが苦手、お水が苦手な小さいお友達むけの可愛らしい絵本です。 もう表紙からお話はスタートしています。黄色い蝶々に誘われて水場へ、見返しには蛇口にとまる蝶々…、「困ったなぁ〜お水は嫌だな〜」と目をシバシバさせながら手のひらにお水をあてる動物達、み〜んな頑張ってお顔を洗ったよ!最後の女の子はもりとさんのお子さんがモデル! ふわふわの真っ白なタオルでお顔をふく嬉しそうなみ〜んな!「できたよ、洗えたよ!」やったね、と自信満々なお顔がそろって最高の笑顔です! 最後に蝶々に連れて行かれるのは裏表紙のアヒルさんです! 「君にもできるよ〜、お顔洗えるよ!」と応援したくなりますね! ちきさんの描く純粋な表情、冷たいお水、ふわふわなタオル、そしてもりとさんのこのシンプルさ…このお二人だからこそ完成した温もりのある、勇気をもらえる1冊です。 「よ〜し頑張ってお顔洗うね〜」と子供達の声が聞こえてきそうです。 . #おかおあらうのみーせて https://amzn.to/3TrahXB #もりといずみ 作 #きくちちき 絵 #講談社
Posted by
- 1