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あきらめません! の商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2024/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの垣谷作品、いやぁー面白かった! 2024年は国内で衆院選・国外は米大統領選があったから、いいタイミングでこの作品に触れられたと思う。 共働き&ワンオペ育児で3人の娘を育て上げ、定年退職後は夫の故郷である地方でのんびり暮らすはずだった郁子。 ある日出くわした市議会の内容に愕然とし、闘志が湧いてしまい、それを現職女性市議(老年)ミサオに見抜かれる。いつしか自宅は勉強会と称して、市政への不満を共有する仲間たちが集まり、遂に郁子は市議選へ立候補。 1度は落選、次は当選、だがしかし女性市議は自分ともう一人の若手議員のみ。議場はまともな議論が交わされることはなく、女というだけでセクハラパワハラ暴言のオンパレード。もう辞めてしまいたい… それでもみんなはあきらめない。やがて郁子は市長選へ挑む。 田舎の糞ジジイ共の描写がもう、本っ当にイライラする!(笑)窮屈な空気感・閉塞感がよく伝わって、読んでいる間は「頑張れ頑張れ」と麦の会の一員になったかのように応援していた。 夫の変わりようといったらこれもまた…でも目を覚ましてくれてよかった。 色々な登場人物がいたけど、現状を少しでも前に進むため、それぞれが変わっていく姿が無理やり感なく読めるのが垣谷作品の力強さ。 あぁ、超面白かった。

Posted byブクログ

2024/12/16

育児と仕事を定年までやり遂げだ郁子は、ゆったりした老後生活を求め夫の田舎である栗里市へ移住。ふと迷い込んだ場所は市議会議場。そこでは若い女性議員へ向けられる酷いセクハラヤジと、それを面白がる老人議員達。憤りを感じた郁子に、「封建的」「家父長制」「男社会」に立ち向かう市議会議員とな...

育児と仕事を定年までやり遂げだ郁子は、ゆったりした老後生活を求め夫の田舎である栗里市へ移住。ふと迷い込んだ場所は市議会議場。そこでは若い女性議員へ向けられる酷いセクハラヤジと、それを面白がる老人議員達。憤りを感じた郁子に、「封建的」「家父長制」「男社会」に立ち向かう市議会議員となることを勧める声が。

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2024/12/15

垣谷美雨さんにハマってるので読んでみた本。 市議会議員ってなにしてるの?どうやったらなれるの?ぐらいのレベルでも登場人物に感情移入して楽しめました。 田舎あるある、男女の違いあるあるがいっぱいあって、都会から田舎に引っ越してきた自分と重なるところもあったりして元気がでた。

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2024/12/02

経済的にも不安な事が多く、国際情勢も不安定でこの先日本はどうなっていくんだろう。政治に関して無関心というかあきらめムードになっているのは確か。 このままだといい方向に向かうはずもありません。 この小説の主人公 霧島郁子さんには行動力があります。実際に誰かが彼女のようにできることか...

経済的にも不安な事が多く、国際情勢も不安定でこの先日本はどうなっていくんだろう。政治に関して無関心というかあきらめムードになっているのは確か。 このままだといい方向に向かうはずもありません。 この小説の主人公 霧島郁子さんには行動力があります。実際に誰かが彼女のようにできることから少しずつ始めたら何か変わり始めるかもしれない。勿論簡単にはいかないだろうけど。

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2024/11/18

共働き&ワンオペ育児を経て、定年退職を迎えた霧島郁子。夫の田舎へ移住し悠々自適な生活を送るはずが、待っていたのは閉鎖的な地域社会のしがらみばかり。失意の郁子を救ったのは、老齢の女性市議・市川ミサオだった。彼女の後押しで市議会議員に立候補することになった郁子の運命は!?痛快選挙小説...

共働き&ワンオペ育児を経て、定年退職を迎えた霧島郁子。夫の田舎へ移住し悠々自適な生活を送るはずが、待っていたのは閉鎖的な地域社会のしがらみばかり。失意の郁子を救ったのは、老齢の女性市議・市川ミサオだった。彼女の後押しで市議会議員に立候補することになった郁子の運命は!?痛快選挙小説誕生!(e-honより)

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2024/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

老後に田舎で暮らすテーマかと思えば、定年まで働いた主婦が諸々あって区議会議員に出馬する話だった・・・最後は市長になる3年間の話だが、当確師の様な様々な選挙戦術も出てこない、男性・女性を問わず人間らしい生活を田舎で暮らすためのネットワーク・かかわり方が薄っすらと書いてある

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2024/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夫婦ともに定年退職し充実した日々を送っていた郁子。ある日、夫が年老いた母の心配をし田舎へ移住することを提案。折よく夫の実家の隣家が売りにでていたので購入し移住することに ―― 。 最初は楽しかった田舎暮らしにも退屈を感じるようになり、図書館へ向かった郁子は迷って市議会の傍聴席へ。そこで目にしたのは女性議員へのセクハラ発言でした。議会後涙ぐむ女性議員へ思わず声をかけた郁子。それによりもう一人の女性議員ミサオに見込まれ市議会議員に立候補することになってしまい ―― 。 郁子がかっこいい。ビシッと人に指摘することは難しいです。ましてやそれが閉鎖的な田舎なら尚更。 田舎の今までの風習、慣例、人間関係、様々な柵の中で郁子が改革に向けて力を発揮します。 最初は理解があるようにみえていた郁子の夫も、田舎の恩師や同級生の影響で郁子を避けるようになり、非常に腹立たしく思いましたが、最後は協力してくれるようになり良かったです。 郁子の義母が良い人で嫁姑問題が無さそうなのも良かったです。 元気がもらえる本でした。

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2024/11/04

田舎に移住してきた郁子。 都会のように便利でもなく、ちょっとコジャレた街も近くにはない。田舎は嘘だろうと思うほど男性優位。封建的。すぐ噂になる。 この小説の中では、郁子の思いが由香の思いに添って進み、街を変えるまでに。 こう上手くはいかんやろうね~とか思いつつ。 田舎の女性議員の...

田舎に移住してきた郁子。 都会のように便利でもなく、ちょっとコジャレた街も近くにはない。田舎は嘘だろうと思うほど男性優位。封建的。すぐ噂になる。 この小説の中では、郁子の思いが由香の思いに添って進み、街を変えるまでに。 こう上手くはいかんやろうね~とか思いつつ。 田舎の女性議員の大変さ。理解ある人たちに恵まれた郁子は市長にまでなる。まあ、小説だしね。楽しく読めました(笑)

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2024/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

定年まで働いた夫婦が老後の暮らしにと、夫の故郷に移住したものの田舎のルールに憤慨して市議に立候補、一度目は顔見世のため落選は織り込み二度目の補選で当選。これはあるなと思っていたら、任期途中で市長選に出馬して当選してしまう。いやいやいや1期すら経験してない新参市議が当選するほど市長選は甘くはないでしょ。当選後にはなぜか市長が議会を無視して特別委員会を設置したり、挙句の果てには当選者にクオーター制を導入するための条例を定めている。制度の導入には公選法の改正が必要だろうし、導入したところで制度自体は「立候補者の割合」を一定数義務付けるものてあって「当選者の割合」を一定数義務付けるものではないでしょうし、展開が強引で無理やり過ぎる。これはひどい…。

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2024/10/15

『痛快選挙小説』の帯を見かけて 選挙の前に読んでみたいと思い、読み始めたら一気に読んでしまう位面白かった。 まだまだ田舎の自分が住んでいる地域にも ここまで酷くはないけど、こういった考え方の議員さんっているんだろうなとモヤモヤ。 そこに突っ込んでいく郁子さんを 応援したくなった...

『痛快選挙小説』の帯を見かけて 選挙の前に読んでみたいと思い、読み始めたら一気に読んでしまう位面白かった。 まだまだ田舎の自分が住んでいる地域にも ここまで酷くはないけど、こういった考え方の議員さんっているんだろうなとモヤモヤ。 そこに突っ込んでいく郁子さんを 応援したくなったし、 自分に近い立場の由香さんの気持ちにも共感できてパワーを貰えた気がした。 家事、育児、仕事と忙しい中で 『自分から犠牲になりに行くな。我慢を重ねて恨みを持つな。』 グサッときて、ちょっと泣けた。

Posted byブクログ