探花 の商品レビュー
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隠蔽捜査シリーズも短編集あわでて11作目です クオリティーがまったく落ちないです 神奈川県警2作目で、米軍を絡めてきて、今後も活躍の予感がある登場人物が出てきています 原理原則で動くのは大事ですと、毎度気づかされます
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『隠蔽捜査』シリーズ長編第9作。前作ですっかり神奈川県警に馴染んだ竜崎だが、また厄介そうな事案である。というより、厄介そうな現場だろうか。殺人事件の発生現場は、横須賀署管内にして、米軍基地の目の前だった。 目撃証言によると、現場から逃走したのは白人男性だという。つまり、容疑者が米軍関係者である可能性があるのだが、捜査陣の前に日米地位協定が立ちはだかる。竜崎に丸投げしてしまう佐藤本部長。竜崎は協力要請のため米軍基地に出向く。 現実に日米合同捜査など実現はしないだろうし、政府からの横槍も入るだろう。まあとにかく、米軍側からリチャード・キジマ特別捜査官を受け入れた。おそらく政府にも忖度しないであろう竜崎であるから、あまり突っ込まずに読み進める。 ちょうど同時期に、竜崎の同期キャリアの八島が、福岡県警から神奈川県警に警務部長として赴任してきた。竜崎は、横須賀署の捜査本部に刑事部長自ら詰めつつ、部下には黒い噂が付き纏う八島の調査を命じる。本件に関りがあるようだが…。 恒例の竜崎家の問題もあり、毎度毎度の複雑そうな構図なのだが、竜崎が原理原則を貫けば、なぜか解決に向かうという、これまた恒例の展開。とはいえ、事件の構図自体は、明らかになってみればやや拍子抜けであった。 事件の解決に当たり、県警本部で八島と対峙する竜崎。この曲者からどうやって証言を引き出すのかと思いきや、直球勝負かよっ! この後、別の人物にも直球勝負する龍崎だが、キャリアらしく清濁併せ吞む面も見せるのは、ちょっと驚いた。 自ら捜査本部に詰める刑事部長も珍しい(普通いない)が、現場の捜査員に素直に謝る刑事部長も珍しい。佐藤本部長は、八島警務部長共々、自身の在任中には便利に使いそうだ。今回もめでたしめでたし。いつも通り楽しく読み終えたのだが。 日米合同捜査という設定が、あまり活きていないのが正直なところ。リチャード・キジマは、竜崎という人物に興味を持ったようであるが。竜崎の息子のエピソードも、必要不可欠ではなかったような。偉大なるマンネリの悩みと言える。
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お洒落なタイトル。 『探花』の本当の意味は、中盤で伊丹から知らされます。 そこには相手を蹴落としてなんぼのダークな感じも…。 今作の始まり、妻の冴子さんが珍しくお願いをします。 「現場に行くことがあったら紫の薔薇の写真を撮ってきて。 バラを見るにはいい季節よ」 今回関わるのは...
お洒落なタイトル。 『探花』の本当の意味は、中盤で伊丹から知らされます。 そこには相手を蹴落としてなんぼのダークな感じも…。 今作の始まり、妻の冴子さんが珍しくお願いをします。 「現場に行くことがあったら紫の薔薇の写真を撮ってきて。 バラを見るにはいい季節よ」 今回関わるのは、米海軍。 これはやっかい。 地位協定絡み? さらに、警視庁、福岡県警、千葉県警との調整も必要に。 どうする?竜崎さん、と思いながらドキドキ。 今野氏、さすがに米海軍との全面衝突は回避でしたね。 そこに踏み込んで小説を書くって、リスキーですものね。 竜崎や伊丹と同期の八島というキャリアが新登場。 これがなかなか曲者でした。 「なあ、八島をとっちめようぜ」 伊丹のストレート発言。 素直で、むしろ好感度アップ。 伊丹って憎めない。 竜崎の当たり前が、周りには珍しく映る。 そして、竜崎は次々と人の心をつかんでいく。 そこが竜崎シリーズの爽快感の元! ところで、冴子さんご所望の紫の薔薇。 『ガラスの仮面』とも呼ばれるのだとか。 今野氏の仕掛け、粋ですね。
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大事にすべきものは何かっていうのがブレない竜崎は変人やけどやっぱりかっこいい。絶対的な正義と悪とかじゃなくて、ちゃんと駆け引きや落とし所もわかってる。 「俺は、ただの官僚じゃない。警察官僚だ」 さすがです。どこまでもついていきます!
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目撃証言がなければ、捜査は進んでいたかなあ。 捜査に口は出さない、任せるとは言いながらもほぼほぼ出ずっぱりの竜崎。 竜崎は理想の上司の一人だ。現場のことは現場を良くわかっている者に任せ、下の者ができない事をそつなくやり、何かあった時には責任を取る。この当たり前のことがわかってない...
目撃証言がなければ、捜査は進んでいたかなあ。 捜査に口は出さない、任せるとは言いながらもほぼほぼ出ずっぱりの竜崎。 竜崎は理想の上司の一人だ。現場のことは現場を良くわかっている者に任せ、下の者ができない事をそつなくやり、何かあった時には責任を取る。この当たり前のことがわかってないやつが、今の現場の責任者。毎日溜息の連続だ。
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待ちに待った文庫化。 一瞬、個人的に安積班シリーズを連想した箇所があったりと、安定の面白さでした。 正直、オチは早々に読めちゃったけどねw
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安定の今野敏。いい意味で相変わらずの主人公竜崎伸也。 すらすら読めて読後感も良いが、9作目となりさすがにマンネリ感を感じる。警察庁トップ入庁同期キャリアを登場させて新味を出そうとしているのかもしれないが、、、。特に事件とは別に竜崎の家族にも気がかりな事案を設定する点は何度も見たパ...
安定の今野敏。いい意味で相変わらずの主人公竜崎伸也。 すらすら読めて読後感も良いが、9作目となりさすがにマンネリ感を感じる。警察庁トップ入庁同期キャリアを登場させて新味を出そうとしているのかもしれないが、、、。特に事件とは別に竜崎の家族にも気がかりな事案を設定する点は何度も見たパターンで一工夫ほしい。 主人公や展開の安定感が好きな人には◎でしょう。
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横須賀基地近くで殺人事件。都区内とは違う神奈川県特有の背景と事情の中で、米海軍犯罪捜査局の特別捜査官の参加して、異例の日米合同捜査に。 今回もまた、竜崎の正面突破が見られる。 家族のトラブルも重なり、タイトルの「探花」にも、仕事と家族でそれぞれに意味があるようだ。
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前作から神奈川県警に刑事部長として赴任した竜崎の活躍を描くシリーズ第9弾が遂に文庫化されました。 今回も米軍基地が絡んで来たり、クセ者と噂のある竜崎の同期・八島が登場したり、息子の邦彦と連絡が取れなくなったり、と竜崎の周辺は難題だらけ。 仕事の面で全く揺らがない竜崎が、家族...
前作から神奈川県警に刑事部長として赴任した竜崎の活躍を描くシリーズ第9弾が遂に文庫化されました。 今回も米軍基地が絡んで来たり、クセ者と噂のある竜崎の同期・八島が登場したり、息子の邦彦と連絡が取れなくなったり、と竜崎の周辺は難題だらけ。 仕事の面で全く揺らがない竜崎が、家族のこととなると途端に不器用になる様子がなんとも微笑ましいと思ってしまいました。 何が起きても竜崎は揺らがないと分かっているので、安心して読むことが出来ますし、邦彦君の問題についてもオチが予測できたので、ハラハラせずに済みました。 終盤の伊丹とのやり取りには思わずクスッとさせられましたし、竜崎を中心に登場人物みんなが愛おしい存在になっていくのも、この作品の良いところだと思います。 個人的には戸高の再登場に期待しています。
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原理原則に忠実な竜崎が石丸伸二とダブる。警察官僚を主人公に据えることで、今野敏はわかりやすい政治性を盛り込んだ。これが単なる出世競争に堕してしまえばリアリティは増すのだろうが、敢えて闘うキャラクターとしたことで、「現代の武士道」を匂わせるドラマとなっている。 https://se...
原理原則に忠実な竜崎が石丸伸二とダブる。警察官僚を主人公に据えることで、今野敏はわかりやすい政治性を盛り込んだ。これが単なる出世競争に堕してしまえばリアリティは増すのだろうが、敢えて闘うキャラクターとしたことで、「現代の武士道」を匂わせるドラマとなっている。 https://sessendo.hatenablog.jp/entry/2024/09/22/225755
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