ばけもの好む中将(十二) の商品レビュー
この終わり方はずるいなぁ。続きが気になって仕方ない。 他のレビュアーさん方も書かれている通り、シリーズ序盤の怪異を求めてわいわいやっていた感じが薄れ、すっかりシリアルモードに。 中将・宣能は怪異など興味がなくなった態で、父・右大臣のそばでこれまで政治を学んでいる様子。 その裏...
この終わり方はずるいなぁ。続きが気になって仕方ない。 他のレビュアーさん方も書かれている通り、シリーズ序盤の怪異を求めてわいわいやっていた感じが薄れ、すっかりシリアルモードに。 中将・宣能は怪異など興味がなくなった態で、父・右大臣のそばでこれまで政治を学んでいる様子。 その裏で実は乳母の復讐を考えていることを知っている宗孝としては、何とか危ないことを止めたい一心でダメ陰陽師・歳明に紹介してもらった怪異屋敷を紹介したり、乳母の霊を下ろして宣能に復讐を諦めてもらおうと画策したりするものの、悉く失敗。 一方、多情丸側は宗孝の姉・十郎太を手に入れるために宗孝の他の姉たちを拐そうとするのだが…。 メインは副題の通り、宗孝の姉たちが次々に狙われるシーン。だが多情丸の手下がおマヌケなのか、姉たちが強運なのか失敗続き。 特に発明家でもある五の姉の話は面白かった。 逆に宗孝と宣能とのすれ違いは読んでいて辛かったが、宣能がそれだけ宗孝を友人として大切に思っていることも分かってホッとする。 そして今回は再び距離が少しだけ戻ったようで更にホッとした。 歳明にはもっと頑張ってもらいたいが。 初草の君の想い、真白の想い、春若の想い、それぞれが今後どう交錯し上手くいくのか行かないのかも気になるところだが、その前に最後のシーン。 次回作でこの窮地を救うのは宣能なのか宗孝なのか春若なのか、まさかの歳明なのか宗孝の姉たちの誰かなのか、それとも狗王なのか。 いろんなパターンを想像しつつ、次回作の刊行を待ちたい。 ついでに次回作ではまた他の中将たちも出てきて欲しい。 ※シリーズ作品12作およびスピンオフ作品全てレビュー投稿あり
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シリーズ第十二弾。 乳母の仇である凶賊・多情丸への復讐の機会を伺う宜能。 そんな宜能の復讐計画を思い留まらせたい宗孝は、宜能の関心を再び"怪異探し"に向けさせようと、あれこれ画策するのですが・・・。 前巻からかなり間があいての待望の12巻目。 久々というこ...
シリーズ第十二弾。 乳母の仇である凶賊・多情丸への復讐の機会を伺う宜能。 そんな宜能の復讐計画を思い留まらせたい宗孝は、宜能の関心を再び"怪異探し"に向けさせようと、あれこれ画策するのですが・・・。 前巻からかなり間があいての待望の12巻目。 久々ということもあって、巻頭の〈これまでのあらすじ〉が何気にありがたいですね。 さて、シリーズ初期の頃のような"わちゃわちゃ怪異探訪"な感じからすっかり遠のいてしまい、すれ違いが続く宜能と宗孝。 怪異が苦手な宗孝が、宜能の為に"ちょうどいい怪異物件"を探したりする、そのいじらしい姿に"宜能!もっと宗孝の思いをわかってあげてよ~"と言いたくなりました。 (まぁ、宜能なりに宗孝を巻き込みたくないっていうのがあるのでしょうけどね・・) 一方、十郎太(十の姉上)に執着する多情丸は、宗孝の姉上たちをターゲットにし始めます。 次々に狙われる姉上たちですが、実行犯の面長&丸顔コンビがお間抜けなのか、姉上たちが強運なのか"姉上拉致計画"は失敗ばかりw。 (特に五の姉上の〈恐怖の絶叫轟く阿鼻叫喚の物の怪邸〉は、図らずも"賊撃退"効果抜群だったわけですが、色々な事が落ち着いたら是非宜能にもお楽しみいただきたいですね) ところが、ラストで思わぬ人物が拉致られてしまい、なんとそこでこの巻が終わってしまいました。 ちょ・・ここで終わり?めちゃめちゃ心配なんですけど! 今後の展開が気になって仕方がないので、続きが待ち遠しいです~。
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十郎太の過去が衝撃。 まさか、そんなことが。 悪党の多情丸の執着が恐ろしい。 狗王の思惑はどこにあるのか。 宗孝はこれからどうするんだろう。 宜能の気持ちが悲しい。どうか、復讐を捨てて前に向いてほしい。父との確執もとけてほしい。 春若の恋はどうなるのか。 最後のあの展開、。続きが...
十郎太の過去が衝撃。 まさか、そんなことが。 悪党の多情丸の執着が恐ろしい。 狗王の思惑はどこにあるのか。 宗孝はこれからどうするんだろう。 宜能の気持ちが悲しい。どうか、復讐を捨てて前に向いてほしい。父との確執もとけてほしい。 春若の恋はどうなるのか。 最後のあの展開、。続きが気になって仕方がない。 続編、早く出ますように。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
物語が混戦状態に(笑) 今回は姉君たちが大活躍でしたね(^^) 次はシリアス増し増しの気がしますが12月なんですね。発売日には日本にいない私なので、気になるわ!(その時期にアイスランドにいます) 初草の君を助けて、彼女の婿になるんだ宗考、頑張れ!
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「ばけもの」とは怪異な現象というより、人間の欲望が生む心の闇のことなのだと、この巻でも痛感しますよねぇ。多情丸の野望のターゲットは、十の姉・十郎太。そのために、他の11人の姉が狙われる! なんて卑劣で嫌らしい奴! その部下の狗王と宣能の腹の探り合い、ハラハラします。宣能と宗孝はす...
「ばけもの」とは怪異な現象というより、人間の欲望が生む心の闇のことなのだと、この巻でも痛感しますよねぇ。多情丸の野望のターゲットは、十の姉・十郎太。そのために、他の11人の姉が狙われる! なんて卑劣で嫌らしい奴! その部下の狗王と宣能の腹の探り合い、ハラハラします。宣能と宗孝はすれ違うし、春若は相変わらずの真白命が暴走気味だし。 間抜けな手下コンビは、姉たちを次々に狙うものの、失敗続きで和ませてくれますが、ラストにやらかしてくれました! 次巻が早くも10月に発売と帯に告知されていますが、待ちきれない!
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