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四条河原町ヘテロフォニー(1) の商品レビュー

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2024/11/04

 ネット知人で2度ほどお会いしたこともある現代音楽作曲家/小説家、横田直行さん/栗山丈さんの小説作品。今年2024年の刊行。  若いヴァイオリニストで、現在を生きる同時代の音楽<現代音楽>の演奏普及を目指して、京都に移り住み演奏家団体を立ち上げ、「第1回定期演奏会」を実現するとい...

 ネット知人で2度ほどお会いしたこともある現代音楽作曲家/小説家、横田直行さん/栗山丈さんの小説作品。今年2024年の刊行。  若いヴァイオリニストで、現在を生きる同時代の音楽<現代音楽>の演奏普及を目指して、京都に移り住み演奏家団体を立ち上げ、「第1回定期演奏会」を実現するというストーリー。  そんなテーマなだけに、私的にはとても面白く、一気に読んでしまった。  主人公は鬱っぽいメンタルの持ち主であるわりには、ずいぶんと他者へのコミュニケーションが得意なようだし、演奏家たちとのコネクション形成もうまく行き過ぎている感じもないではなかったが、私自身が1年2ヶ月ほどをかけていわゆる作曲個展コンサートを準備し、実施した経験とオーバーラップする面もあって、楽しんで読んだ。  最後の架空のコンサートの描写はなかなか圧巻で、興奮するものがあった。  栗山丈さん、ありがとうございました。

Posted byブクログ