NO推理、NO探偵? 謎、解いてます! の商品レビュー
面白いかどうかでいえば面白くなかったのだが(ノリが合わない)、ラストのロジックの斬新さは紛れもなくメフィスト賞ではある。
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うん、この本は面白い。ミステリとして重要な推理が、この物語では封印されている。その為、「○○っぽい」様々なミステリが描かれる。ユーモラスなそれらは、しかし批評的毒が含まれ、笑い飛ばせない。そして、その細かい点と点が、一冊を貫く大推理へと展開される。作品の空気を含め、すべてが伏線。
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ずっとつまらなくて、途中で投げたくて投げたくて、でも最後まで読んで一気に評価が変わった!最後が面白いって聞いてなかったら絶対に読むのやめてた。寒い内輪ネタ多くてミステリ好きじゃないと面白がれないのに必然的にミステリしないつくりがもったいなさすぎる、でもどうしようもない……。最終話...
ずっとつまらなくて、途中で投げたくて投げたくて、でも最後まで読んで一気に評価が変わった!最後が面白いって聞いてなかったら絶対に読むのやめてた。寒い内輪ネタ多くてミステリ好きじゃないと面白がれないのに必然的にミステリしないつくりがもったいなさすぎる、でもどうしようもない……。最終話は笑ったし驚いたしメフィスト賞らしくてとってもよかったけど、そこまでの苦難が長すぎて他人に薦めづらい。続編読もうかな、というくらいにはよかった。
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良く行く書店で平積みになっていたのを、予備知識ゼロで購入。読み始めてすぐ、あまりの「私に合わなさ」で、最初の20ページくらいで断念。この著者の「ユーモアセンス」は、私には合わぬ。
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ミステリーにどっぷり浸かっている人であればこの奇抜さに脱帽といった感覚に浸れるかもしれないけれども、私にはとにかく合わなかった。文体が寒かった。
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冒頭、催眠術師によって探偵の美智駆アイは「推理」を封じられる。だから、「推理」は登場しない。いろいろとあった謎や不可解な伏線は、事後、実はこういうことだったのだという情報開示があって、なるほど、そういうことだったのね、と納得するタイプの短篇が続いていく。 しかし、最終話になって、...
冒頭、催眠術師によって探偵の美智駆アイは「推理」を封じられる。だから、「推理」は登場しない。いろいろとあった謎や不可解な伏線は、事後、実はこういうことだったのだという情報開示があって、なるほど、そういうことだったのね、と納得するタイプの短篇が続いていく。 しかし、最終話になって、改めて過去の事件が振り返られる。実はちゃんと推理で結論に辿り着けることが改めて示されて、メタ小説であることも合わせ技になって、本格(?)謎解きが始まる。その一瞬のカタルシスは、確かに間違いなく本格ミステリなのかもしれない。でも、そこまで辿り着くまでは、ラノベ調の女子高生のうにょうにょ会話に付き合わなきゃいけないし、メタ構造の文章にも付き合わなきゃいけない。でも、まあ、そうね。それを乗り越えたら、面白いと思うし、そういう作品である必要性もあるわけで、面白かった。
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究極のメタミステリ。ミステリに推理はいらないというミステリを真っ向から否定する作品でありながら、犯人当ての伏線回収は怒涛で「こういうやり方もあるのか!」と唸った。そして、最終章の“推理”はもはや異次元の領域と言っても過言ではないだろう。メタミステリは異質な作品しかないが、この作品...
究極のメタミステリ。ミステリに推理はいらないというミステリを真っ向から否定する作品でありながら、犯人当ての伏線回収は怒涛で「こういうやり方もあるのか!」と唸った。そして、最終章の“推理”はもはや異次元の領域と言っても過言ではないだろう。メタミステリは異質な作品しかないが、この作品は特にそうである。
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ただただ「メフィスト賞を受賞するためにやりきった!」という気概が否が応にも伝わってくるミステリー(と言っていいのか?)作品で、突然推理力を失った女子高生探偵とその助手が推理力抜きで事件を解決していく流れは良くも悪くも「そんなのありかよ!」と思わせるのに十分なパンチが効いてた。「...
ただただ「メフィスト賞を受賞するためにやりきった!」という気概が否が応にも伝わってくるミステリー(と言っていいのか?)作品で、突然推理力を失った女子高生探偵とその助手が推理力抜きで事件を解決していく流れは良くも悪くも「そんなのありかよ!」と思わせるのに十分なパンチが効いてた。「やっぱりメフィスト賞は懐が深い…」と再認識した作品でもあった。賛否両論あるだろうけど自分はこういった作品も大好き。
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65点:「まちがいない。どうせ、あんた地の文とやらで色々しでかしてるんでしょ?だったら出してよ、『読者への挑戦状』を」 女子高生探偵「アイ&ユウ」=「探偵DEゆとり」がメタ構造の連作短編集で、ミステリジャンルを踏破する!と言った感じか。この作品がメフィスト賞を切望し、選...
65点:「まちがいない。どうせ、あんた地の文とやらで色々しでかしてるんでしょ?だったら出してよ、『読者への挑戦状』を」 女子高生探偵「アイ&ユウ」=「探偵DEゆとり」がメタ構造の連作短編集で、ミステリジャンルを踏破する!と言った感じか。この作品がメフィスト賞を切望し、選考編集者はなんとかこの作品にメフィスト賞を受賞させたいと腹をくくった情景は最終話をみれば理解できる。ミステリ愛がメタ構造を通じて一気に噴出する様はとても感動的だから。 ただ受賞に反対した人の気持ちがわかるのは、最終話にいくまでの話が正直言って読むのがしんどすぎるから。最初の4話に最終話にむけての伏線が散りばめられてるとしても、一応連作短編なのだから1話ごとの完成度、あるいはキャラの魅力度をあげていかないと最終話にいくまでに挫折してしまう。 最後にどんでん返し的なものがあるからという理由で途中はぱらぱら読みしながらなんとか読み終えることができたということは告白しておきます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつか読みたいと思っていたノベルズ版を忘れていたが、文庫版を発見して購入。(文庫版により加筆された箇所は多く、chatgptの流れなど、退屈を避けようと努力したのが見えて良かった(?)) 内容はあまりに酷すぎる(?)。メタの入れ子構造過ぎて笑うしかない。途中で、本作は最終話までがつまらないという話を挿入するのも特異的で良いと思った(個人的には、2話以外はそこそこ楽しめた(2話は解決パート含めて絶望的に面白くない。)) メフィスト賞については、今までそこそこの作品を読んだり、知識を深めたりしていたので付いていけたが、初見の人は間違いなく???になると思うが...(どこかで読んだ、メフィスト賞を取るためだけの作品という書評がまさにそれで、なんなら内容もそれだけと言っても過言ではない...)。メフィスト賞の制限撤廃や文庫化はより新規に対して意味不明にしているし...。(逆に複雑性が高まって唯一性をより...)。 ところで前半ギミックが、某me○iumと同じ手法だが、こっちの方が先っぽくて笑う。(解決は当然こちらはあまりに雑。飛行機とかテント(そもそもこれはフェアじゃなさすぎる)とかSMとか雑過ぎて比較にはならない) あと、「人間に向いてない」よりは何倍も面白かった。「○○○...殺人事件」よりは、面白くなかった。という個人的感想。メフィスト賞、正直最近のは面白くないというか...... あと、これはどうでもいいけど、これにしかないトリックみたいな紹介を見た記憶があり、勝手に、どうせ語り手が犯人のオチでしょとか思ったが違った。それ系で言えば虚無への供物とかが先駆にあたるが。
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