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がっこうはじごく の商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2024/12/07

とにかく堀静香さんの感覚と言葉が好き。特に今回のエッセイは自分と重なる部分が多くて、大きく頷きながら読んだし途中唐突に涙ぐんでしまう場面もあった。また読み返したい一冊。

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2024/12/01

・B6の「今、ここで」、いいなあ ・偉ぶらなくても、ひとりの大人として  つまらない話をすればそれでいい ・授業とはいったい、何なのだろう

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2024/11/22

勝手に小説だと思って読んだらエッセイだった。もっと読みたくなるわけでもなく、途中で投げたくなるわけでもなく、素敵な先生とも教師失格とも思わなかった。

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2024/10/19

親ではなく教員の立場から描かれた本作も堀さんエッセンス万歳。そもそもご本人がタイトル通り「がっこうはじごく」と思っていて、そんな教員だからこそ、同じく学校に苦しみを感じてる生徒の居場所になれれば良い、と思って学校にいるというスタンスがすごく良い。 学校が嫌だと思ってる人に対して...

親ではなく教員の立場から描かれた本作も堀さんエッセンス万歳。そもそもご本人がタイトル通り「がっこうはじごく」と思っていて、そんな教員だからこそ、同じく学校に苦しみを感じてる生徒の居場所になれれば良い、と思って学校にいるというスタンスがすごく良い。 学校が嫌だと思ってる人に対して「学校は素晴らしい」と諭すことは逆効果で、「そうだよね、地獄だよね」と一言言ってくれるだけで救われるということがあると思う。作中に「学校が嫌いな人のことが好きなのに、学校に行ってもその人に会えない」という文脈のシニカルな詩が出てくるが、まさにこの詩に出てくる「学校が嫌いな人」が堀さんそのものにも見えた。 後半、3歳になる我が子の登園渋りを学生に重ね合わせて涙するシーンは私も泣きました。青春ってナニ?と逡巡するシーンも良い。学生時代を振り返ると呼吸困難になる程笑った場面が思い出され、あの頃は良かったと懐古厨になりたくもなるけれど、ホンマか?と。 ホンマか?ホンマはあん時笑いながら泣いてたんちゃうんか? と、立ち止まらせてくれる効力をこの本から感じる。この気持ちがあるだけで、子どもや後輩との接し方に少し味が出るような気がするので是非とも覚えておきたい。 ほんとうには名言など必要ない。あるいは、人生の困難を登山や壁に喩えたり、人生そのものを旅、なんて設定するのも無粋である。そもそも、名言は乱暴だ。名言とされるあらゆる言葉は、本来は一冊の本のなかにある。一篇の文章のなかにある。それらは分かちがたく文脈のなかにあって、そこでこそかがやく言葉なのだ。 だいじょうぶ 急ぐ旅ではないのだし 急いでないし 旅でもないし (略)人生は、旅なんかじゃない。何かに喩えられるものじゃない。勇ましい言葉が並ぶ紙面のなかで、この一首は浮いてしまうかもしれない。何これ、と首を傾げられる。あるいは彼らの目にすら留まらないかもしれない。けれど詩の言葉は、ゆっくりと時間をかけて、きっといつかそのひとのもとへたどりつく。

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2024/08/14

#読みたい本 僕の学校時代は1970年代、現代では許されない理不尽なことや変な校則があったが、嫌いまでではなかった。「学校は地獄、学校嫌いの大人と子どもへのエッセイ」、いったいどんなひどいことが書いてあるのか覗いてみたい #がっこうはじごく #堀静香 24/8/6出版 htt...

#読みたい本 僕の学校時代は1970年代、現代では許されない理不尽なことや変な校則があったが、嫌いまでではなかった。「学校は地獄、学校嫌いの大人と子どもへのエッセイ」、いったいどんなひどいことが書いてあるのか覗いてみたい #がっこうはじごく #堀静香 24/8/6出版 https://amzn.to/3WBXUIP

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2024/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作がとてもよかった上に、タイトルに惹かれたため購入。教員として、とても複雑だけど、自分も同じ思い。がっこうはじごく。 そこをなんとかしたくて、説明できないクソのような校則を変えたり、授業もなるべく自分で選択できるようにしたり、闘っているつもりだ。 生徒や保護者に、「これから成績はつけません。進路に関係ありません。」なんて言ったら、一体何人の生徒が僕の授業に、真剣に参加してくれるだろうか?そんなことを時々考える。今、生徒が比較的落ち着いて過ごしているのも、こちらが何かを人質にしているからでは?案外、細ーい橋を渡っていて、いつ崩れてもおかしくないのでは?そんなことを考えることがある。 また、学校は生徒が自己決定できることがとても少ない。みんな人事。トラブルも大人が過度に避けるため、自分で解決できない。いったいどうしたいんだろう?そんな場所だ。ほんとうに変だ。 あと、この本を読みながら思い出したのが、死への恐怖だ。小学生の時、自分のというより、両親や祖父母、飼っていた犬の死を考えては、1人枕を濡らしていた。今は、愛犬と祖父は亡くなり、祖母もかなりの高齢。死が現実味を帯びているからこそなのか、死への恐怖はあまりない。そのかわり、亡くなってしまった人への申し訳なさで涙することはある。 中高生の頃の友人たちも思い出した。何喋ってたの?と聞かれると何も出てこないほど、不毛ででも充実したファミレスでの数時間。よくわからないけど、希望に溢れてたような気がする。今は皆、地元を離れ、バラバラだ。久しぶりに会っても家庭の話や仕事の話。もうあの頃みたいに、意味のない時間を過ごせないのかな?と寂しい気持ちにもなった。 本当に雑多だけどこんなことを考えながらあっという間に読み終わった。

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