霧をはらう(下) の商品レビュー
ミステリーとしても面白かったけど、登場人物がそれぞれ、少しづつかっこよかったり、勇気を出したり。勧善懲悪ではないのも良かった。
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入院患者の家族の話や看護師や医師たち病院関係者の証言などにより、状況証拠が積み重なり、野々花の立場は悪くなるばかり。 当初、伊豆原も彼女の犯行否認に疑念を持っていたが、賢明な証拠調べの結果、無実を確信することになる。 事件時の時間の詳細な実験により、「霧が消え、見つめるべきものが...
入院患者の家族の話や看護師や医師たち病院関係者の証言などにより、状況証拠が積み重なり、野々花の立場は悪くなるばかり。 当初、伊豆原も彼女の犯行否認に疑念を持っていたが、賢明な証拠調べの結果、無実を確信することになる。 事件時の時間の詳細な実験により、「霧が消え、見つめるべきものがくっきりと目の前に現れた感覚だった」 しかし、99.9%有罪の刑事裁判で果たして無罪を勝ち取ることが出来るのか、いやがうえにも興味は増すばかり。 折しも再三の再審請求により、無罪判決が確定したばかり。 現代の司法制度にも一石を投じる社会派ミステリー。
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読み応えのある小説でした。登場人物の心情や繊細な裁判に向けた心証などが丁寧に書かれていてとても良い作だと思いました。
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中盤何とも言えないやるせなさとなかなか思うように進まない証言取りに焦らされたけれどそれがこんな結末が理由だったとは。 由惟の頑な態度もだいぶ読み進める気持ちにブレーキをかけた ラストは新たな事件への弁護士としての関わりの始まりが示唆されている。それは確実に伊豆原が関わるべきもの 最後に由惟の勤めていた会社の全ての人に何かしら制裁があるといいのにと期待したがそれではあまりにも物語過ぎるのだろうか
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事件の関係者の証言は、同じ話の繰り返しばかりで、全然話が進展しません。上巻はつまらなかったため、下巻を買うのを躊躇いました。犯人が気になったので結局買いましたが、予想外のラストだった。散々同じ話ばかり繰り返したのに、ラストの描き方が短いし雑で、犯人の動機などもっと丁寧に描いて欲し...
事件の関係者の証言は、同じ話の繰り返しばかりで、全然話が進展しません。上巻はつまらなかったため、下巻を買うのを躊躇いました。犯人が気になったので結局買いましたが、予想外のラストだった。散々同じ話ばかり繰り返したのに、ラストの描き方が短いし雑で、犯人の動機などもっと丁寧に描いて欲しかった。 私には面白くなかったです。
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母・野々花が点滴殺傷事件の被疑者として、逮捕され、姉・由惟は大学進学を諦め、就職。妹・紗奈はいじめにあい、不登校に。 由惟も勤務先でいじめにあうことに。 一方、野々花は自白するも、一転無実だと主張。 弁護団に加わった伊豆原は、地道に関係者にあたるが… なかなか進まない… が...
母・野々花が点滴殺傷事件の被疑者として、逮捕され、姉・由惟は大学進学を諦め、就職。妹・紗奈はいじめにあい、不登校に。 由惟も勤務先でいじめにあうことに。 一方、野々花は自白するも、一転無実だと主張。 弁護団に加わった伊豆原は、地道に関係者にあたるが… なかなか進まない… が、どうなるのか。 真相が気になり、どんどん読み進む。 が、裁判の結果は意外とあっさりと… 真相はそうだったのか… よかったんだが、結末に少し違和感が。
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自分の母親は殺人犯なのだろうか冤罪なのだろうか。 加害者目線、加害者の家族目線、そして、弁護士目線のそれぞれの立場で進んでいく本作。最後の最後まで本当に冤罪事件なのか?を引っ張ってくれたのが面白かった。また、最後の真相も良かった。だから、ここで、あいつは足を引っ張ったのか、と。 あの判決があったとしても、元に戻らない冤罪被害者になった家族の今後もこの作者に少し描いて欲しいと思った
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