かごいっぱいに詰め込んで の商品レビュー
カバーイラストもタイトルも素敵!と読み始め… スーパーのレジって利用する側もスタッフ側もいろいろなことを抱えているし、たしかにカゴのなかからストーリーがあふれているよな。と思ったワタシ ワタシにとってスーパーはレジャー施設といっしょでどこかワクワクするんですよね 商品を選んでカゴ...
カバーイラストもタイトルも素敵!と読み始め… スーパーのレジって利用する側もスタッフ側もいろいろなことを抱えているし、たしかにカゴのなかからストーリーがあふれているよな。と思ったワタシ ワタシにとってスーパーはレジャー施設といっしょでどこかワクワクするんですよね 商品を選んでカゴに入れていく感覚が♡
Posted by
セルフレジに対抗して設置されたおしゃべりレジ担当の美奈子さんが主人公の連作短編集。じわりと胸に刺さる。もっと美奈子さんとの絡みが欲しかった。
Posted by
どの年代にもささるような本だと思いました。 とっても読みやすく良い話でした。 話の構成もよく出来ていて素敵! 不機嫌おじさん…現実で確かによく見かけるベンチに座ってるおじさん(おじいさん)は恐らく不機嫌おじさんだったのだ!と思い納得した。
Posted by
個人的に好きな短編集でした。 食べ物関係の話かとタイトルで感じていましたが、全然違いました。 でも、全ての短編が心を安心させてくれる心優しい話が多かったです。 全ての話が良かったですが、個人的には・・・ やはり選べません。全てが好きな話でした。 それぐらい、素敵な話のオンパレ...
個人的に好きな短編集でした。 食べ物関係の話かとタイトルで感じていましたが、全然違いました。 でも、全ての短編が心を安心させてくれる心優しい話が多かったです。 全ての話が良かったですが、個人的には・・・ やはり選べません。全てが好きな話でした。 それぐらい、素敵な話のオンパレードでした。 人って色々な悩みに抱えているのだと思いました。 いい小説に会えたことに感謝です。
Posted by
敬愛する佐原ひかりさんが紹介されていたので読んでみました。 どの話も現代社会を象徴するテーマばかりで、どこかで聞いたり読んだりした話だなーと思っていたのに終わりの方になるとなんか感情移入してしまっていました。 かごいっぱいに詰め込んだのはスーパーの商品だけではなくそれぞれが心...
敬愛する佐原ひかりさんが紹介されていたので読んでみました。 どの話も現代社会を象徴するテーマばかりで、どこかで聞いたり読んだりした話だなーと思っていたのに終わりの方になるとなんか感情移入してしまっていました。 かごいっぱいに詰め込んだのはスーパーの商品だけではなくそれぞれが心の中に詰め込んでいた想いと少しの希望なんだろうな。 素敵な小説でオススメです。
Posted by
人は心を何で満たすんだろう、何で満たされるんだろう、 仕事や日常の買い物と重ね合わせながら、そんな事をテーマにした作品。 真下さんの物語は幾つか拝読させて頂いておりますが、今のところ「一番好きだな、、」と感じています。 物語が5つあるので、それぞれに、、と書きたいところですが、...
人は心を何で満たすんだろう、何で満たされるんだろう、 仕事や日常の買い物と重ね合わせながら、そんな事をテーマにした作品。 真下さんの物語は幾つか拝読させて頂いておりますが、今のところ「一番好きだな、、」と感じています。 物語が5つあるので、それぞれに、、と書きたいところですが、特に印象に残ったのが、 「ちいさな左手」 幼い頃から差別や虐められることで自分の居場所を落ち着かせてしまった主人公の流花。 社会人になり気の合う仲間になってくれた綾子にも中々心を開くことが出来ない、、 きっとどこにもある、作者の真下さん自身もきっとこんな想いが心の中にあるんだろうな、、 と想像できてしまう。 流花が最後に過去の自分と決別できたきっかけ、そしてその後の晴れやかな気持ちに清々しさが残った。 その言葉、、きっと君にとって大切な言葉だよ、、 いい人になることでは満たされない、過去の自分に決別できる言葉。 一番印象的な、そしていつか誰かに話してあげたくなる物語でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スーパーでの買い物を含んだ短編5話。短編といっても主人公を変えて同じ街のスーパーが登場するので、何となく同じ話のように読めた。 『おしゃべりなレジ係』は息子の拓実も手がかからなくなり結婚後20年ぶりに仕事を始めようとする美奈子。おしゃべりな美奈子が選んだのはスーパーのレジ係。最近はセルフレジが増えているなかで、セルフが苦手な人や一人暮らしの老人などと会話しながらレジをする『おしゃべりレジ』の担当をすることになる。第二話から第五話までの主人公は美奈子が働くスーパーに来て買い物をしていく。 『小さな左手』の主人公は小学生の時のトラウマ(いじめ)の影響で食べることに恐怖を感じている流花。同窓会でいじめの主犯に「許さない」と言えたことで少し流花の心がスッキリしていて、食べるものの味がわかるようになっていたらいいな。 『気をつけてください!』は出会い系のアプリをヤリモクで利用している亮。ある日SNSに出会い系アプリで亮が使用しているプロフィール写真にモザイクをかけたものが注意喚起で上がってしまう。相手にDMで写真を削除するように言うと、直接会って話したいと言われ、二人は会うことに。そこに現れたのは、亮が以前アプリで出会った女性で…。 『なわとびの入り方』は結婚はして幸せな生活を送っているはずの咲希。誰かに必要とされたいと強く感じている咲希は、なかなか子供ができないことに不安を感じていた。心が不安でいっぱいになってしまった咲希は友人の裕香の家に家出する。そこで生活するうちに、本当に自分は子供が欲しかったのか?と自分の気持ちに気づき、自分の生活を送ることを決意する。 『不機嫌なおじさん』製造業で働く佐野はIT化についていけていない課長。ある日、早期退職の相談をされ、受け入れた佐野。あっという間に退職を迎え、のんきに再就職先を探そうとするがなかなか見つからない。家では今まで従順だった妻がちゃんと就職活動しているのかと言ってくる始末。家にも居場所がなくなった佐野はスーパーで買い物をした時におしゃべりレジを利用する。そこで「ありがとう」という言葉を言われ、自分も感謝されたかったことに気づく。家に帰り、妻に改めて感謝を伝え、今まで妻任せだった家事を学んで行こうとする姿勢を見せる。(買ってきたものをどこにしまうのか、ということだけど)きっと佐野の未来は明るそう。よかった。 どの主人公もスーパーのおしゃべりレジで美奈子の接客を受けている。ほんの少しの会話で気持ちが穏やかになったり、心に残る言葉があったりする。 個人的には最後の『不機嫌なおじさん』がわかりやすくて好きだけど、『なわとびの入り方』も考えさせられて好きだった。 本のデザインもスーパーのカゴの中にみんなが買ったものが描かれていて可愛い。
Posted by
初めましての真下さん。 スーパーを訪れる5編の物語。 私は特に「おしゃべりなレジ係」が好きでした。 このスーパーを訪れると心や悩みが軽くなる。 表紙も魅力的な作品でした。
Posted by
「おしゃべりなレジ係」 「小さな左手」 「気をつけてください!」 「なわとびの入り方」 「不機嫌おじさん」 5話収録の連作短編集。 それぞれの物語に共通して登場するのはスーパーマーケット。 子どもが手を離れ再就職を決意するも、就職活動が思うように行かない主婦の話から始まりザ・...
「おしゃべりなレジ係」 「小さな左手」 「気をつけてください!」 「なわとびの入り方」 「不機嫌おじさん」 5話収録の連作短編集。 それぞれの物語に共通して登場するのはスーパーマーケット。 子どもが手を離れ再就職を決意するも、就職活動が思うように行かない主婦の話から始まりザ・昭和の男まで、5話の物語は変化に富んでいて面白い。 1話のポップな展開に油断していると、2話以降は一気に不穏な空気が立ち込める。 真下さんが描くヒリヒリ感は健在。 人と人とが触れ合う事で生まれる感情を救い上げ、新しい一歩を踏み出す勇気を貰える優しい作品。
Posted by
前読んだ作品、わたしの結び目がとても面白かったので作者買いしました 今回の作品もめちゃくちゃ面白かった 回を重ねるごとにどんどん登場人物の解像度が上がってって面白かった 一冊の本で全然違う人たちをそれぞれ違和感なく!書き分けていてすごいなと思った。 一番好きな話は不機嫌おじさん。
Posted by
- 1
- 2