19世紀ロシア奇譚集 の商品レビュー
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クララミーリチ 歌姫の話。 お、バルザックのサラジーヌを連想。 2人はひとめぼれ?前世からの因縁? 何故、クララは怒った! 主人公の一人芝居? 短編がいくつもあり、どれもこれも奇譚。 ドーモイや地獄に行くために身体を集める男の話しなどが心にのこった。 丸いものを抱えているのをみて気絶。
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お!ロシアに幻想ときた!ロシアと日本の空気感は似てるなあと思っていたところ、ちょうどいい本に出会えた。昔の話は、あらすじに落とすとたいした事件も思いもよらぬ展開も意外なつながりもないのだが、描写の迫力が異次元。読ませる。日本も、昔の小説はあらすじの奇想より描写で読ませる。この読ま...
お!ロシアに幻想ときた!ロシアと日本の空気感は似てるなあと思っていたところ、ちょうどいい本に出会えた。昔の話は、あらすじに落とすとたいした事件も思いもよらぬ展開も意外なつながりもないのだが、描写の迫力が異次元。読ませる。日本も、昔の小説はあらすじの奇想より描写で読ませる。この読ませる力が文学の力、芸術ということかな。 ロシアにも青空文庫的なものがあって、誰でも読めると。ロシア国立図書館も。翻訳かませれば読み放題だな。
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幻想怪奇的なロシア文学アンソロジー。でも怖いというより、ユーモラスな「おかしな話」も含まれます。 お気に入りはやはりホラー好きにはアレクサンドル・アンフィテアトロフ「乗り合わせた男」。王道の鉄道怪談の印象ですが、しかしこれって怖いの、死んでしまった後の方なんじゃ……とちらりと思い...
幻想怪奇的なロシア文学アンソロジー。でも怖いというより、ユーモラスな「おかしな話」も含まれます。 お気に入りはやはりホラー好きにはアレクサンドル・アンフィテアトロフ「乗り合わせた男」。王道の鉄道怪談の印象ですが、しかしこれって怖いの、死んでしまった後の方なんじゃ……とちらりと思いました。苦労多すぎでしょあの人。 フセヴォロド・ソロヴィヨフ「どこから?」も短いながらも印象的でした。ひっそりじわじわ怖い話。
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ロシアン・ホラーにしてはフォークロア的な、土臭い話が目立たない印象。とはいえ、日本人の目から見ると濃すぎるというか、めんどくさい人たちが大挙して現れてドタバタを演じるあたりは、いつものロシア文学。怪談としてみると、洗練された英米辺りのそれと比較されてしまうとやはり苦しい。それ以前...
ロシアン・ホラーにしてはフォークロア的な、土臭い話が目立たない印象。とはいえ、日本人の目から見ると濃すぎるというか、めんどくさい人たちが大挙して現れてドタバタを演じるあたりは、いつものロシア文学。怪談としてみると、洗練された英米辺りのそれと比較されてしまうとやはり苦しい。それ以前に、編者さんも指摘しているのだが、物語としての結構が歪んでいるような作も目立つ。ただ、そうした良くも悪くもいたない感じが独特の魅力に繋がっている感じもあって、その辺をそう言うものとして楽しめるか否かで評価は変わってくると思います。
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