私はチクワに殺されます の商品レビュー

五条紀夫(著者)

2024/08/23

タイトルに惹かれ、200ページもなくサクッと読めそうだと思い手に取った１冊。冒頭から醸し出される不穏な雰囲気が好みで、一気読みしました。

「予想不可能な結末が待ち受ける」との紹介文があり、第３章中盤まで読んだ段階では、「たしかに覆ってはいるけど、意外性はあまりないかも…？」と感じていました。
しかし、そこからさらに進むことで物語の奥行が一段階広がった感覚があり、200ページ弱とは思えない満足感がありました。

2024/08/22

チクワの穴を覗いて人を見ると死に様が見える。チクワに翻弄され、チクワによって終焉を迎えた男の手記から始まる物語に釘付けになった。チクワでここまで惹きつけられる作品を生み出した作者のセンスに驚きました。

2024/08/21

チクワと本の薄さに油断していたので、「えめっちゃ普通におもろいわ」となりました。
チクワがハードル下げてたな〜〜？

2024/08/19

出落ちのキワモノと思うことなかれ、しっかり面白かった。
読みやすくサクッと二日位で読破。
後半の二転三転に何も考えず転がされ振り回される。
ところで、今家にチクワが一パックあるんだが、これどうしよう？

2024/08/19

短編向きのアイデアを無理に引き延ばして中編にしてしまった的な感じはありますかね。第三部以降を思い切りよく刈り込んで、残りを半分に圧縮したら、良くなるだろうなどと不遜・傲慢なことを言いたいわけではなくて、なんとなく腑に落ちる感じ、収まりがいい感じになる気がしませんかと、そう言いたいわけです。おなじみの「予想不可能な結末」式の惹句で煽られてる通り、終盤で真相が二転三転しますが、それが物語的なものと言うより、単にお話を無理に引き延ばしたが故のひずみを回収しようとした結果にしか見えないのね。完全に個人的な感想ですが。