最終飛行 の商品レビュー
前半のサンテグジュペリは自分勝手、好き放題に加えて、グズグズとボヤキと恨み言ばかりでうんざり。それでも、すべては後半、そしてラストのためのお膳立てだったのかも。 「国のために尽くしたい」は当時としては素晴らしいのだが、好きなパイロットを続けるために、作家であることや、周りのコネ...
前半のサンテグジュペリは自分勝手、好き放題に加えて、グズグズとボヤキと恨み言ばかりでうんざり。それでも、すべては後半、そしてラストのためのお膳立てだったのかも。 「国のために尽くしたい」は当時としては素晴らしいのだが、好きなパイロットを続けるために、作家であることや、周りのコネを利用して無理を通したり。行き過ぎると多くの敵を作りそうだが、周囲からは好かれていたようすなのが不思議。 第二次世界大戦の初期から終盤が舞台。フランスはドイツに侵攻され、パリが陥落。飛行部隊に所属していたサンテグジュペリは、北アフリカへ。その後、参戦を訴えると言ってアメリカに渡る。そこでも、フランスの権力争いはあり、終盤ではそれがサンテグジュペリにのしかかる。 アメリカで、参戦を促すための作品に取り掛かるが、ひょんなことから絵本はどうかと編集者から提案される。主人公はサンテグジュペリ本人、他の登場人物はみな、身近な人たちを表したもので、バラのモデルは妻のコンスエロ。この場面までのエピソードが、見事にバラに結びつき、興味深かった。 ※単行本を読んだが、検索しても出てこないので文庫本で登録者
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とにかく半分くらいまでは、女性好きでワガママな主人公に思い入れできず、読み進めるのがつらかったが、後半は読みやすくなった。 サン·テグジュペリって、こんな人だったんですね。 サン·テグジュペリの最後は、作者の希望が含まれた記述になっているように感じる。ここがこの本の出発点だったよ...
とにかく半分くらいまでは、女性好きでワガママな主人公に思い入れできず、読み進めるのがつらかったが、後半は読みやすくなった。 サン·テグジュペリって、こんな人だったんですね。 サン·テグジュペリの最後は、作者の希望が含まれた記述になっているように感じる。ここがこの本の出発点だったような気もする。
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【没後80年。大ベストセラー『星の王子さま』の作者の波乱の人生】作家であり飛行士のサン・テグジュペリ。第二次世界大戦下、危険な偵察飛行を自ら志願し続けた。魅力溢れる人物像に迫る重厚な小説。
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