忘れものは絵本の中に の商品レビュー
心温まる大人のファンタジー小説ですね。 四話の短編集です。 心にわだかまりがある主人公が、ゴールデン街を歩いていると、知らずに『絵本Bar クレヨン』の前にたたずんで、惹かれるように店の中に入っていく。 店内には絵本がずらりと並んでいる。絵本には興味はないのだが、いつの間にか自...
心温まる大人のファンタジー小説ですね。 四話の短編集です。 心にわだかまりがある主人公が、ゴールデン街を歩いていると、知らずに『絵本Bar クレヨン』の前にたたずんで、惹かれるように店の中に入っていく。 店内には絵本がずらりと並んでいる。絵本には興味はないのだが、いつの間にか自分にぴったりの絵本を選び出している。絵本を棚に返して店を出たハズなのに、なぜか家に帰ると、その絵本が手もとにある。 絵本が織り成す、自分探しが始まる。 絵本を返そうとゴールデン街の『絵本Bar クレヨン』をさがすと、そこには別の店があった。店の看板は『文庫バー 月に吠える』になっている?いつの間にか店が変わったのかと、聞いてみると「またか」と言われる。十年位、店は変わっていないとの事。 目次 プロローグ 青柳由良 28歳 第一話 ノンタンと俺 原田雅之 29歳 第二話 奇妙な黒い世界 足立真歩 30歳 第三話 ハラペコなアオムシと私 久野祥子 50歳 第四話 百万回やり直しても 茂木武人 45歳 エピローグ 青柳昭之介 享年86歳 心を置き忘れた主人公たちが、絵本を便りに前に踏み出していく物語。 作者の有馬カオルさんは、魔女やあやかしの物語を得意にする作家さんなので、ファンタジー的な構成。 家族の間の行き違いが、主なテーマで、絵本を便りに自分探しが展開する。心温まる作品です。
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様々な絵本を軸にして心の傷から脱却していく人たちが描かれています。 罪悪感を感じるとき、人にイライラするとき、引け目を感じるとき、思いどおりにいかないとき、人生が思うように進まないとき。それは、自分の思い込みがそう見せてるのかもしれません。 子供の価値観を手放して、今の自分に...
様々な絵本を軸にして心の傷から脱却していく人たちが描かれています。 罪悪感を感じるとき、人にイライラするとき、引け目を感じるとき、思いどおりにいかないとき、人生が思うように進まないとき。それは、自分の思い込みがそう見せてるのかもしれません。 子供の価値観を手放して、今の自分に合う価値観へチェンジし生きることが必要だよと伝えている気がしました。
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絵本を中心にお話が展開される短編集。 私が子どもの時に読んだもの、 子ども達に何度も読み聞かせをした絵本も出てきて面白かったです。 大人になってから絵本を見ると 深く考えさせられたり、物語の奥にある意味を探したり、また読み方が変わってくるよなーと思いました。 私が子どもたちに読み...
絵本を中心にお話が展開される短編集。 私が子どもの時に読んだもの、 子ども達に何度も読み聞かせをした絵本も出てきて面白かったです。 大人になってから絵本を見ると 深く考えさせられたり、物語の奥にある意味を探したり、また読み方が変わってくるよなーと思いました。 私が子どもたちに読み聞かせた絵本も 子どもたちが大人になって何かの時に力になってくれればいいな。。。 絵本Bar、ちょっと行ってみたいです。
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基本的に、帯の煽り文句は信じないタイプ。 「涙する」なんでありえないと思ってたけど、最後にホロリときてしまった。 比較的読みやすい短編 題材になってる絵本を知ってる方が話には入っていきやすそう はらぺこあおむし どんなふうに物語に繋がるのだろうかと思ったけど、なるほどなるほど...
基本的に、帯の煽り文句は信じないタイプ。 「涙する」なんでありえないと思ってたけど、最後にホロリときてしまった。 比較的読みやすい短編 題材になってる絵本を知ってる方が話には入っていきやすそう はらぺこあおむし どんなふうに物語に繋がるのだろうかと思ったけど、なるほどなるほど。 自分の空腹(お腹が空いているとは限らない)を埋めてくれる物が何なのか 私も見つけてみたいと思った。 100万回生きたねこはずるい 泣くに決まってる。
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絵本をキーにちょっとファンタジーな雰囲気もありつつ優しく前向きになれる短編がどれもよかった。 それぞれの悩みはありそうな内容でイメージしやすかったし、その人にとっての次の一歩がテンプレなポジティブ大股一歩ではなく、小さめな一歩なのも個人的にはよかった。 ちょっと疲れたときにちょう...
絵本をキーにちょっとファンタジーな雰囲気もありつつ優しく前向きになれる短編がどれもよかった。 それぞれの悩みはありそうな内容でイメージしやすかったし、その人にとっての次の一歩がテンプレなポジティブ大股一歩ではなく、小さめな一歩なのも個人的にはよかった。 ちょっと疲れたときにちょうど良い1冊◎
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100万回生きたねこが出てくる話が切なくて少し泣いた。 星3.4といった感じだけど、四捨五入。 はらぺこあおむしが出てくる話は、なぜはらぺこあおむしなのかがよく分からなかった。
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繁華街の片隅にある絵本のBar。 そこで絵本を借り、懐かしさとともに絵本を読み返す。 すると、絵本の内容にまつわるファンタジーな出来事が、登場人物に訪れる。 絵本の内容と、ファンタジーな現象と、それによって過去から一歩踏み出す登場人物の絡み合いが秀逸で、4つの短編と1つの物語を...
繁華街の片隅にある絵本のBar。 そこで絵本を借り、懐かしさとともに絵本を読み返す。 すると、絵本の内容にまつわるファンタジーな出来事が、登場人物に訪れる。 絵本の内容と、ファンタジーな現象と、それによって過去から一歩踏み出す登場人物の絡み合いが秀逸で、4つの短編と1つの物語を瞬く間に読み終えてしまった。
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絵本Barクレヨン に訪れた人が手にした絵本とその人の関わりの深さに脱帽。一度しか行けない謎は何なんだろう?と思う。
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感想 楽しかった思い出。世界が新鮮でキラキラしていた。いつのまにか灰色が増えていった。だけど物語の中だけは。あの日のドキドキが残っている。
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