その日暮らし の商品レビュー
躁鬱病になるとどんな感じなのかいまいち想像できていなかったので、この本を通して少しだけどイメージできたのはよかった。 もっと自分に正直に、自分が心地よいと思えるように過ごして生きたい。ストレスフリーを目指したい! 特にやりたいことや好きなことが思いつかない(今まで好きだったことに...
躁鬱病になるとどんな感じなのかいまいち想像できていなかったので、この本を通して少しだけどイメージできたのはよかった。 もっと自分に正直に、自分が心地よいと思えるように過ごして生きたい。ストレスフリーを目指したい! 特にやりたいことや好きなことが思いつかない(今まで好きだったことに冷めてきている)ので、のらりくらり過ごしながら興味の持てることを見つけたい。
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坂口恭平さん、以前から私の中で好感度が高い人だったのだけど、この本を読んで少し苦手になってしまった。 でも、本の内容自体はとても興味深かった。 坂口恭平さんといえば、躁鬱病が有名でこの本は その躁鬱病の日々がメイン。 なんだけど、この本は躁鬱病の人やその家族の人が読んではいけな...
坂口恭平さん、以前から私の中で好感度が高い人だったのだけど、この本を読んで少し苦手になってしまった。 でも、本の内容自体はとても興味深かった。 坂口恭平さんといえば、躁鬱病が有名でこの本は その躁鬱病の日々がメイン。 なんだけど、この本は躁鬱病の人やその家族の人が読んではいけないような気がした。 他の方も書いているように凄くスピリチュアルな感じもしたし、自己啓発感もあった。
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前半は短いエッセイがとんとんと続き、新聞のコラムという感じ 後半は、坂口さんの躁鬱と向き合う切実な日々の記録になっていて、自己否定との葛藤を赤裸々に記されていて引き込まれた 自分や、自分の大切な人がいつか鬱や激しい自己否定に苛まれた時のためのおまもりのような本
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躁鬱病の筆者のライフワークである私設のいのっちの電話や子供、家族とのやりとりで感じたこと、日々思っていることなどが綴られており、それぞれのエピソードがちょうど読みやすい長さにまとまっている。 傍目には、好きなことだけをして”その日暮らし”の生活していて理想の生活の様にも思えるが...
躁鬱病の筆者のライフワークである私設のいのっちの電話や子供、家族とのやりとりで感じたこと、日々思っていることなどが綴られており、それぞれのエピソードがちょうど読みやすい長さにまとまっている。 傍目には、好きなことだけをして”その日暮らし”の生活していて理想の生活の様にも思えるが、本人もそうだが、筆者を支える家族はもっと大変なのだろうなと感じた。 筆者の子供の言動が大人びていて、深い。 子供とのやりとりの部分は表現の仕方もあるのだろうが、著者の子供が昔の吉本ばななの小説の登場人物を彷彿とさせ、まるで小説を読んでいるように感じた。 子供心を持った親といると逆に子供が大人になるしかないのかもしれないと思った。 怒られるからやらないではなく、やった後で怒られたらいいじゃないかという考えが印象に残った。 後半の鬱や、自己否定の始まりを遡ると胎内記憶に行き着いたというが、そこが始まりだとしたら、自分ではどうしようもないことで、やるせなさしかない。 いのっちの電話や創作の根底に躁鬱病があるのなら、病が筆者のアイデンティティーと化していて治ることはないのではないかと感じた。 利他を実践すると結果的に自分に返ってくるだったり、胎内記憶やインナーチャイルドの話など、筆者は、とてもスピリチュアルな人という印象を持った。
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読み終わって、坂口恭平さんのことを検索していたらちょうど行ける距離で「坂口恭平展everyday」が開催されているとわかり、休日にひとりで観に行った。 色がものすごく綺麗な絵だった。この本を読んだからか「自画像」という絵にだいぶひきこまれて見入ってしまった。 頭の良さと行動力が本...
読み終わって、坂口恭平さんのことを検索していたらちょうど行ける距離で「坂口恭平展everyday」が開催されているとわかり、休日にひとりで観に行った。 色がものすごく綺麗な絵だった。この本を読んだからか「自画像」という絵にだいぶひきこまれて見入ってしまった。 頭の良さと行動力が本当にすごい。
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独立国家のつくり方あたりから読んだり離れたりしてて、高橋源一郎の飛ぶ教室で紹介されてたので久しぶりに坂口恭平の本を読む。エッセイは珍しいかも。 最初は安定的していて、次々と出てくるアイディアが面白い。ところどころ自己演出というか、天才仕草みたいな表現がうるさいと思ったところ、連載...
独立国家のつくり方あたりから読んだり離れたりしてて、高橋源一郎の飛ぶ教室で紹介されてたので久しぶりに坂口恭平の本を読む。エッセイは珍しいかも。 最初は安定的していて、次々と出てくるアイディアが面白い。ところどころ自己演出というか、天才仕草みたいな表現がうるさいと思ったところ、連載の最後の方は鬱状態になって、自分は思いつきばかりで何も実行していないという自己否定を始めて、文章も淡々としたもの変わり、精彩を欠くような終わり方だった。その鬱状態は半年続いたらしく、長めのあとがきでそのときの葛藤を分析した文章が載っている。 あまり変わっていないようで、家族に助けられていることがわかる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
信頼のpalmbooksから坂口恭平の本が出るとなれば読むしかない!ということで読んだ。超素敵な装丁からも伝わってくるとおり、これまで読んだ著者の作品の中で最も柔らかいタッチだった。無理のない範囲で自分の手を動かし、鬱とストラグルしながら、それでも前に進んでいく生き様は多くの人にとって支えになるに違いない。 今回は利他性に関する話が多く、「いかにコストパフォーマンス高く生きることができるか?」といった利己性が支配的な社会において、彼の視座は新鮮に響く。誰かのために動くことが結果的に自分の身を助けることになる。口で言うのは簡単だけども、著者の場合は高い実行力で、それを体現している点が並の人間力ではない。 著作をこれまで読んでいる身からすると、彼の考え方は何も変わっていないことがわかるはずだ。その一方で周りは変化しており、特に子どもたちの成長が大きくフィーチャーされている。娘と息子、それぞれが確固たる自我を形成している様子が垣間見れる。それは世間が決める「子どもはこうあるべき」から逸脱しているかもしれない。しかし、彼らは自分の好きなように、思うがままに生きている。だからこそ、鬱になった著者に対して優しい気持ちを見せることができて、大人が思ってもみない言葉が出てくるのだろう。「育児に正解はない」と言われるものの、実際に育児をしていると「こうあるべき」という社会の規範から逃れるのは本当に難しいことだ。当然、最低限のマナーが必要であるものの、今の時代はルールでがんじがらめになることも多い。著者がずっと提示している「好きなことをとにかく突き詰めろ!」を彼以外の人間が実践している様を見ると、彼が特別な訳ではないことの証左とも言えるだろう。 本著は新聞連載をまとめた一冊であるが、後半は連載中に訪れた長い鬱に関する体験記の様相を呈している。そして、書き下ろしのあとがきが自身の躁鬱に対する考察で新境地に至っている。鬱状態の際、自己否定する理由を深堀りする中で、その大元の原因は寂しさだろうと結論づけていた。しかし、本人の記憶の限りで幼少期や青年期に寂しいと感じた記憶はない。「じゃあ、いつ?」となって、「胎児の頃に違いない」と結論づけられる点が著者ならではの視点だ。自身も言及しているとおり、半分小説のテンションで書かれているが、その仔細さに書き手としての底力を感じた。そして、結論として「自分を信じること」の重要性が説かれている。本屋で平積みされている自己啓発本から「自分を信じろ!」と言われても一ミリも心は動かないが、著者が苦しんだ過程を共有してくれているからこそ、この言葉の説得力が増す。毎回著者の作品を読むたびに、冒頭に述べた利他性を含め、何事も結論ではなく重要なのは過程だと思い知るのであった。
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人を助けることが楽しくて、生き甲斐で、しかもそれを行動に移していて、そこには確かな優しさが伴っている、そんな坂口さんを勝手に思い浮かべてしまった。 坂口家のやり取りが、すごくよかった。意識なんてせずとも当たり前のことのように、お互いを包み合い、支え合い、チームとして団結している...
人を助けることが楽しくて、生き甲斐で、しかもそれを行動に移していて、そこには確かな優しさが伴っている、そんな坂口さんを勝手に思い浮かべてしまった。 坂口家のやり取りが、すごくよかった。意識なんてせずとも当たり前のことのように、お互いを包み合い、支え合い、チームとして団結している人たち。さらにお子さん達は本物の自由をもう手にしている。すごく、すごく素敵で優しいアオとゲンは、今日から私の心のお師匠さん。 表紙の絵もとても好きです。
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私は躁鬱というものを深く知らない。著者の書籍も初めて読んだ。序盤から後半にかけて、軽いタッチで読みやすく、家族の関係など微笑ましく、羨ましく、感動したり、とても楽しく読ませてもらった。最後、重大な鬱がきたところで雰囲気は変わった。鬱というものが何なのか、その時どういう状態なのか、...
私は躁鬱というものを深く知らない。著者の書籍も初めて読んだ。序盤から後半にかけて、軽いタッチで読みやすく、家族の関係など微笑ましく、羨ましく、感動したり、とても楽しく読ませてもらった。最後、重大な鬱がきたところで雰囲気は変わった。鬱というものが何なのか、その時どういう状態なのか、とても素直に、感じている全てを綴っているように思えた。著者がこの様に他人に自分を開いていることがとてもありがたい。私の知らない世界を教えてもらった。これから著者の他の本も読んでみたいと思っている。
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読みやすくて一気読みでした。 特に、「自分を褒める習慣」と、「やるだけやって怒られる」の章は響きました。 終盤は半年に及ぶ鬱状態になりますが、あとがきも必見です。
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