有害な男性のふるまい の商品レビュー
我々は全員が過去の進化の中で生き残って来た人類の子孫である。生き残る事に必ず付随する「生殖」についての男女の「配偶意識」の違いが生み出す歪みや悲劇について具体的に書かれている。その歪みが女性にもたらして来た様々な「コスト」についての記述は具体的である。ただ、問題の羅列になってしま...
我々は全員が過去の進化の中で生き残って来た人類の子孫である。生き残る事に必ず付随する「生殖」についての男女の「配偶意識」の違いが生み出す歪みや悲劇について具体的に書かれている。その歪みが女性にもたらして来た様々な「コスト」についての記述は具体的である。ただ、問題の羅列になってしまっている嫌いがある。これからもこの「配偶意識」の違いは進化の痕跡として厳然と残って行く。特にマキャヴェリズム、ナルシシズム、サイコパスと言う「ダークトライアド」特性は主に男性には程度の差はあれ、残って行くし、その様な特性が世界の進歩をもたらして来た事も否定出来ない。 これからその現実のコインの両面を踏まえてどうして行くか、と言う点にもっと踏み込んで欲しかった。 個人的には、過去の自分の行動や思い込みの背景が解明された感もあり、大いに反省させられた。
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この言葉が適切かどうかわからないが、かなり面白かった。 『有害な男性のふるまい - 進化で読み解くハラスメントの起源』というタイトルから、有害な男らしさが振る舞われる状況や、男らしい社会の形成や、そういう社会の起源に関する本かと思った。だが実際はちょっと違っていて、男女の性差によ...
この言葉が適切かどうかわからないが、かなり面白かった。 『有害な男性のふるまい - 進化で読み解くハラスメントの起源』というタイトルから、有害な男らしさが振る舞われる状況や、男らしい社会の形成や、そういう社会の起源に関する本かと思った。だが実際はちょっと違っていて、男女の性差によるズレ、性別による生存戦略がメイン。 恋愛市場、結婚市場でいかにそのズレ、溝がすれ違いを起こしてきたのか。そしてハラスメントを起こす一部のダークトライアドと呼ばれる傾向がある男性による加害。そのダークトライアド特性がある男性の特徴。そしてなぜダークトライアド特性がある男性が魅力的で、女性たちがそういった男性に惹かれてしまうのかなど、どの章も面白い。 世の中には「女たちは、殴るような男性を好きになる」と嘲る男性たちがいる。 男性たちによる僻みのようにも見えるのだが、実際はそういう殴るような男性たちはサイコパス特性もあって魅力的な人間が多いのである。更にナルシシズム的側面もあることから外見も着飾っている人間も多い。更にマキャベリズム的側面があることから経済的強者も多いのだと言う。 そういう男性たちに惹かれてしまうのは当然だろう。これは決して女性だけではなくて男性もダークトライアド男性に惹かれるのだとういう。 男女間の対立が広がる時代にその溝を埋めるために、男性側に理解と共感を促す本書は個人的にとても勉強になったし、自分自身を見つめ直そうと今一度考える機会をくれた本だった。
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筆者は男性だが、慎重に男性目線だけでなく客観的データを踏まえて女性目線での性に関する考え方、リスクヘッジの方法、嫉妬という感情の形成の背景などが書かれており、学ぶところが多かった。
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男対女の戦い: 繭に包まれた性的対立 性的対立の謎 女性の体をめぐる戦い 性的対立のコスト 文化t系進化と進化のミスマッチ ダーク・トライアド 配偶市場: 性的バラエティーへの欲求 魅力の不平等 知覚バイアス 性的搾取 悪い男パラドックス 恋愛・結婚生活の悩み: 配偶保険 褒美・...
男対女の戦い: 繭に包まれた性的対立 性的対立の謎 女性の体をめぐる戦い 性的対立のコスト 文化t系進化と進化のミスマッチ ダーク・トライアド 配偶市場: 性的バラエティーへの欲求 魅力の不平等 知覚バイアス 性的搾取 悪い男パラドックス 恋愛・結婚生活の悩み: 配偶保険 褒美・罰としてのセックスの利用 恋愛・結婚関係の対立に対処: 配偶者防衛 配偶価値の格差 連続的配偶 パートナーによる暴力 破局後のストーカー行為と復讐 性的強要 性的強要から身を守る 男女のギャップに目を向ける 男女の調和に向けて
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とても面白かった。男女間での認識のズレや配偶者戦略について、進化心理学的観点から説明されており、関連する先行研究も多数あったため、なるほどなと思うことが多かった。 ダークトライアド傾向との高さの関連についてはそうだろうなと思うし、多くの男性が害をなすわけではないのかもしれないが、...
とても面白かった。男女間での認識のズレや配偶者戦略について、進化心理学的観点から説明されており、関連する先行研究も多数あったため、なるほどなと思うことが多かった。 ダークトライアド傾向との高さの関連についてはそうだろうなと思うし、多くの男性が害をなすわけではないのかもしれないが、たしかに女性よりかは有害になるリスクは高そうである。 昏睡している女性をレイプするという行為が、ある種の蜘蛛でも同じような戦略を取ることがあるという記述が印象的だった。
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翻訳えらい。「男女のギャップに目を向けましょう」。フェミニストの先生たちにも読んでもらって、考え方や各種の対策をアップデートしたいですね。
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