谷崎潤一郎を知っていますか の商品レビュー
以前岡山県の勝山に行った時に訪れた資料館で、谷崎が敗戦直前に勝山に疎開していた事を知った。 谷崎は1945年8月14日の晩餐を荷風と共にしている。食料難の中ですき焼きをつつく事が出来たのは二人のネームバリューのおかげか、はたまた恩ある荷風の為に谷崎が尽力したのか… 戦時最後の...
以前岡山県の勝山に行った時に訪れた資料館で、谷崎が敗戦直前に勝山に疎開していた事を知った。 谷崎は1945年8月14日の晩餐を荷風と共にしている。食料難の中ですき焼きをつつく事が出来たのは二人のネームバリューのおかげか、はたまた恩ある荷風の為に谷崎が尽力したのか… 戦時最後の晩餐を取りながら二人は何を語り合ったのだろう。戦争の行方か、文芸論か、食べ物についてか、単なる昔ばなしか、想像を逞しくさせる。 ふとそんな事を思い出しこの本を手に取った。 関西に住んでいるのなら谷崎を読まないと勿体ない。 喜久屋書店阿倍野店にて購入。
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ー谷崎はもちろんのこと、阿刀田さんのこのシリーズも、大好きなんだよなー ということで即決買いし、他の積読や読みかけの本を押し除けて面白く読みました。 いちばん好きな「細雪」も、 痛くて怖い「春琴抄」も、 性癖が理解できないけど関西の言葉遣いがリアルで嬉しい「卍」も、 今の勤務...
ー谷崎はもちろんのこと、阿刀田さんのこのシリーズも、大好きなんだよなー ということで即決買いし、他の積読や読みかけの本を押し除けて面白く読みました。 いちばん好きな「細雪」も、 痛くて怖い「春琴抄」も、 性癖が理解できないけど関西の言葉遣いがリアルで嬉しい「卍」も、 今の勤務先に近い場所が舞台の「痴人の愛」も、 全て網羅されていて、それらのよさを一緒に語れる+新しい知見も与えてくれる人を見つけた感じがして、本当に面白かったです。 現実世界でこんなお友達が欲しいな・・・ ずっと避けていた「猫と庄三と二人のおんな」を次は読みたい。
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