城砦(下) の商品レビュー
良かった!連ドラのような波瀾万丈のアンドルー。貧乏時代に結婚したクリスティンとの確執。一番嫌っていた[医は算術]に足を踏み込んでしまうアンドルー。はたしてここからどうなるかハラハラドキドキのストーリー展開であった。そして最後の方は一気に読んでしまった。昔、医学生のバイブルだったと...
良かった!連ドラのような波瀾万丈のアンドルー。貧乏時代に結婚したクリスティンとの確執。一番嫌っていた[医は算術]に足を踏み込んでしまうアンドルー。はたしてここからどうなるかハラハラドキドキのストーリー展開であった。そして最後の方は一気に読んでしまった。昔、医学生のバイブルだったと言うのがわかるような気がする。
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アンドルーが自身の信念とは異なる方向へ猛進し、クリスティンとの心の距離がどんどん離れていく過程は、読んでいてとても悲しかった。ヴィドラーの死によってようやく目が醒めた先にあったのが、愛するクリスティンの死だったとは。アンドルーが信頼できる仲間と理想の医療を成し遂げていく姿を一番見たかったのはクリスティンだったはず…良くないことが起こることは予想していたが、まさかここまでとは。 打ちのめされたアンドルー、神経が衰弱し、悪夢にうなされるなど辛い時間が続くが、デニーに連れ出されたことをきっかけに徐々に回復していく。 『人間の心というものが、今回ほど致命的な一撃を受けても立ち直ってくることができるということは、彼にとって不思議でもあり、また悲しいことでもあった』 クリスティンとのハッピーエンドがもちろん良かったけれど、アンドルーの心の中に、クリスティンはずっと生き続けているように思う。 また、訳者夏川草介さんのあとがきを読んで、古い訳本も読んでみたいと思った。
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途中、アンドルーが医者としても夫としても道を外しそうになってから、なかなか読み進められなかった…いや、もう、この夫婦に、アンドルーに神様は苦行を与えすぎだろ… あとがきは、夏川草介先生の素顔が少し見えたような気がしてファンとしては嬉しい。
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前編を読んで、少し冗長と思ったので、飛ばし読みをしてしまったが… 多分、飛ばし読みをすべきだったのは前編だったかな… 後の祭りだけど。 結構心動かす場所があったかも。 我慢強く読むと割といい本かもしれない。
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ずいぶん昔の小説だけれど、夏川先生のおかげで古さを全く感じず、とても面白かった。 医師に読んで欲しい本としてXにあがってきたが、医師でなくとも十分楽しめる。 健気に寄り添うクリスが亡くなる場面は泣いてしまった。最後までクリスにはいて欲しかった。
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下巻は クリスの気持ちを思うと 読んでいてとても辛かったです 時には思いを曲げなければならないこともあるけれど 一度曲げてしまえば それが正しいのだと 心が麻痺してしまう それを側で見ているのは ひどく辛い けれど ずっとそばにいたクリスは強い人だと思いました 本当に読みやす...
下巻は クリスの気持ちを思うと 読んでいてとても辛かったです 時には思いを曲げなければならないこともあるけれど 一度曲げてしまえば それが正しいのだと 心が麻痺してしまう それを側で見ているのは ひどく辛い けれど ずっとそばにいたクリスは強い人だと思いました 本当に読みやすく 分かりやすい訳でした 夏川さんの 言葉の選び方に感動
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一人の医師の半生の物語。 やぶ医者・えせ医療の話がたくさん出てくる。これが当時の医療の実態を反映していて、かつ医師のみならず一般民衆にも読まれたのだとしたら、医療不信を大いに煽ったのではないかと思うが、どうだったのだろうか。 かつては多くの医師の愛読書であったが、現在は絶版となってしまった物語の新訳版。『神様のカルテ』の夏川草介氏による翻訳。 主人公が色々な地に医師として赴き、最初は住人に受け入れられないが、真摯に医療に取り組むことで次第に信頼を得ていく、というのが基本の流れ。主人公は王立科学会員かつ医学博士を取得しているので、相当高い地位にいてもおかしくないのだが、基本的には清貧を旨とし、金儲けではない正しい医療を志している。ただ、ロンドンでは、腐敗した医療慣行の中に主人公自らが身を置いてしまい、金を稼ぐことを成功と称するようになってしまう。患者の死によって目が覚めるが…。クリスティンが可哀そうすぎる。 ストーリーも楽しんだが、それ以上に、100年ほど前のイギリスの医療等の環境について興味深く読んだ。 ・医療保険制度に相当する仕組みが既にあった(職業団体が取りまとめて医師を雇用する。その団体のメンバーは医師にかかることができる) ・王立科学会員について(優れた実績などで推薦されたりするのだと思っていたが、本書によれば、試験によるらしい) ・薬剤師はいるが、医師自ら調剤することもある。というか、資格のない妻にやらせていたりする。欧米では医師と薬剤師の分業はもっと確固としたものというイメージがあったが(王様の毒殺を防ぐために処方する医師と調剤する薬剤師を分ける、みたいな)、必ずしもそういうわけでもないらしい。 ・チーム医療という言葉が出てくる。主人公は終盤で、これからの医療の理想像としてチーム医療を掲げる。ただし、これは複数人の医師が各々の専門性に応じて役割分担をするというような意味なので、今日の多職種連携の意味とは異なるようだ。医師は内科・外科の違いくらいしかなく、呼吸器とか循環器とかいうような専門性は確立されていなかった様子。 ・臨床研究の概念はあるものの、薬の評価を科学的に行うという流れは未発達だったのか。あるいは前向きに臨床研究をするという発想がなかった時代?
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後半に差し掛かるにつれて面白くなっていった。 以下、引用 幸福というものは――たとえ世の皮肉屋が何と言おうと――世俗的な財産からは完全に独立した、ある純粋な心の状態だということが、これまで考えもしなかったほどはっきりとア ンドルーには理解できた。
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名著&良書。 一金を稼ぐためだけの無意味な治療、不必要な手術、科学的な振りをした何の役にも立たない数々の処方•••。こんなことは、いい加減やめるべきではありませんか。[363頁引用] この文章にすべてが詰まっている気がしました。 翻訳してくださった夏川草介先生に感謝です。
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上巻はワクワク、スイスイ読んだが、下巻になると胸が苦しくなるシーンが多かった。 とくにクリスティンの気持ちを考えるとこちらまで辛かった。 翻訳が素晴らしく、自分のような医療素人でも違和感なく読み進めることができた。しみじみ出会えてよかったと思える作品だった。 人名を覚えるのが大変なので、登場人物のメモがあったらよかった。 以下印象に残ったところをメモ ・看護師さんには気をつけて ・本人が覆い隠したい事実の指摘は自尊心を大きく傷つける ・自尊心を傷つけられた人は復讐する場合がある ・傷ついた心の回復には適切な運動とそれに伴う睡眠と食事 ・志を同じくする友の大切さ
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