ガラパゴス島大噴火 の商品レビュー

メアリー・ポープ・オズボーン(著者),番由美子(訳者)

2024/09/26

前巻に引き続き、野生動物保護が主題。今巻はガラパゴス諸島のゾウガメを巡る話。

今回は本はいらない•魔法で専門家になるという設定。過去のマスター•ライブラリアンを目指す展開からすると、チトあり得ない (^_^;)

…が、ここ最近では珍しくストーリーにメリハリがあり、この設定もクライマックスで活きてくるのでよし、ということか。少し弱気になるジャックとそれをうまくフォローするアニー、ちょっとしたピンチとそれを乗り越える姿は、過去作に近くリズムよく展開していく。ただし、ラストはやや引っ張りすぎかな?

今更ながらに気付いたけど、シリーズ初期は魔法に絡めて歴史に親しむ•触れるというメッセージがあったけど、今の著者の関心は野生動物保護、ということなのか。そう思うと、魔法•不思議と現況の問題提起が今作はとてもバランスよいかも。

あ、それから今作は翻訳者変更の変化が感じられた。今ドキの表現が結構多い (^_^;)