資源と経済の世界地図 の商品レビュー
■読もうと思ったきっかけ 「小泉悠氏推薦」っていう帯を見て、図書館でたまたま見つけて気になって借りてみました ■読み終えて 終章の資源、戦争、貿易――世界の見取り図をどう手に入れるかの対談を先に読めば良かったなぁと個人的には思った そこを読むことで資源や貿易/経済と絡めて各国...
■読もうと思ったきっかけ 「小泉悠氏推薦」っていう帯を見て、図書館でたまたま見つけて気になって借りてみました ■読み終えて 終章の資源、戦争、貿易――世界の見取り図をどう手に入れるかの対談を先に読めば良かったなぁと個人的には思った そこを読むことで資源や貿易/経済と絡めて各国の争いごとが発生して戦争になってるのかという大まかな自分なりの理解が固まったうえで、本書で中心的に展開される 「エコノミック・ステイトクラフト(ES)」 の話がより深く理解できそうだったので。 一番印象的だったのが半導体に関連する話しで ・自分はよく知らない分野なんだけど、半導体といっても素材に関する所だけでなく、各生産工程において強みとなるプレイヤー/国が色々ある。 ・サプライチェーンがグローバルな仕組みになってる ・個々のプレイヤー/国が持つ優位性に、他が依存してる構造だと当然その依存先のプレイヤー/国の出方次第で困難な状況に直面することがある という関係をふまえて、攻めのカードとしてこういうものを活用するっていう考えあるのを少し理解できてきたので、関連する本をもう少し読みたくなった
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日本が置かれている経済安全保障の概要を知っておくために読み始めた。ESと経済安全保障についての考え方を知るためにはタイパの良い本。経済を用いた戦いの具体例は2章と3章に集約されている。 2章の中東に関しては予備知識がほぼ無かったので最初は難しかったが、エネルギーを欲しい日本と...
日本が置かれている経済安全保障の概要を知っておくために読み始めた。ESと経済安全保障についての考え方を知るためにはタイパの良い本。経済を用いた戦いの具体例は2章と3章に集約されている。 2章の中東に関しては予備知識がほぼ無かったので最初は難しかったが、エネルギーを欲しい日本と日本の貿易相手のアメリカと板挟みにされてるという話に終着している。ただ、サハリン2も継続するらしいので、なんだかんだアメリカも許してくれそう。 3章については半導体について。こちらは結構予備知識があったので理解しやすかった。簡単に言えば半導体画ある限りアメリカは台湾も日本も守るしかないし、チャイナは技術で世界一を獲れない。 オランダのASMLという会社は恥ずかしながら本書で初めて知った。調べてみるとこの会社の技術にも日本の技術が必要不可欠らしい。半導体の生産量が少なくなって覇権を南朝鮮に取られたと悲観する人間を多く見るが、そういった方々は思考が短絡的すぎる。半導体の唯一無二のスキルは日本が握っている。 本の結論としては、「大国は力を持っているが秩序を守る責任を果たしていない、日本は国際秩序守るために努力し続けよ。」と言っている。だがそれは力あるものだけが可能な生き方ではないかと思う。力がない我々が鍛えるべきは筋肉よりも技術力、強い者とのコミュニケーション能力ではないかな。
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ロシアのウクライナ侵攻やアメリカの自国優先主義により、国際秩序は大きく揺らいでいる。エネルギーや資源の確保をめぐる競争が激化し、日本の物価高や経済不安もその影響の中にある。本書は、そうした世界の動きを「地経学」という視点から読み解き、資源・経済・安全保障が一体化している現実を示し...
ロシアのウクライナ侵攻やアメリカの自国優先主義により、国際秩序は大きく揺らいでいる。エネルギーや資源の確保をめぐる競争が激化し、日本の物価高や経済不安もその影響の中にある。本書は、そうした世界の動きを「地経学」という視点から読み解き、資源・経済・安全保障が一体化している現実を示している。中東や半導体問題など具体的な事例を通して、国際社会の相互依存の危うさを実感した。終章の対談では、今後の世界秩序を見通すための思考の枠組みが提示されており、不安な時代を生きるうえでの指針となった。
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ES economic statecraft とは、 経済活動を通じて政治的な目的を達成しようとすること。つまり、政治のために経済を使った他国への攻撃。 これを防ぐために経済安全保障がある。 攻めと守り。 経済安全保障のためには、 自立性と不可欠性を高める事が重要。 他国...
ES economic statecraft とは、 経済活動を通じて政治的な目的を達成しようとすること。つまり、政治のために経済を使った他国への攻撃。 これを防ぐために経済安全保障がある。 攻めと守り。 経済安全保障のためには、 自立性と不可欠性を高める事が重要。 他国に依存しすぎると、それをとりあげる交渉をされたときに弱くなる。 グローバルサプライチェーンにおいてなくてはならない存在となることで、攻撃されづらくなる。 これまでは、各国が得意なことに特化して お互いに依存しあうことが暗黙の了解であり、 政治と経済は分離されていた。 この関係が崩れてしまった今、経済安全保障が必要となる。 これって、政治の世界だけでなく、いろんな応用が効くのではないか。
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読みやすくわかりやすい地経学。 ES(economic state craft)に基づき、だろう、はずだという思い込みではなくどういうロジックが各国家の行動背景にあるのかを読み解くことが重要。
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【読書レビュー 654】 鈴木一人『資源と経済の世界地図』PHP研究所、2024年 経済安全保障について。以下、本書より。 日本唯一の同盟国であり、価値と規範を共有するはずのアメリカがリベラル国際秩序に背を向けている中で、同志国を見つけること自体が困難な状況にある。 そんな...
【読書レビュー 654】 鈴木一人『資源と経済の世界地図』PHP研究所、2024年 経済安全保障について。以下、本書より。 日本唯一の同盟国であり、価値と規範を共有するはずのアメリカがリベラル国際秩序に背を向けている中で、同志国を見つけること自体が困難な状況にある。 そんな中で日本が取り得る選択肢は、リベラル国際秩序を共有すべき国々との連携が難しくとも、その価値と規範を守り、維持していく姿勢を常に見せ続けていくことであろう。ポピュリズムの嵐が永遠に続くとは考えにくく、「自国ファースト主義」の国々が主張し合う国際秩序は持続的なものにはなりにくい。 グローバル化が進む世界において、自国の利益だけを前面に出し、国際協調を忌避しながら国家間関係を維持することは容易ではない。現在の対立的で自国中心的な国際秩序がいつの日か終わりを告げる時もくる。 そうなれば国際秩序の再構築の契機が訪れ、国際秩序の中核をなす価値や規範を誰が提供するのか、ということが問われることになるだろう。その時のために、日本はリベラルな価値と規範を維持し、国際社会に訴え続けていくことが必要になるのではないだろうか。 現在のリベラル国際秩序は、すでにその価値や規範にコミットしない国々が幅を利かせ、現在の状態をそのまま維持することはほぼ不可能である。しかし、リベラル国際秩序が一度崩壊しても、それを作り直す機会はいずれやってくる。そこでリーダーシップを発揮し、先頭に立って新たなリベラル国際秩序を構築していく役割を日本は担っていると言えよう。 ポスト冷戦の30年を通じて日本は外交政策の選択肢を増やし、価値観を基礎に据えた外交戦略を展開してきた。そうして蓄えてきた外交的能力を来るべき時に備えて磨いていくことこそが「リベラル国際秩序を担う」ということになるのであろう。
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現在の経済安全保障課題が忖度無く分かり易い言葉で説明されている。読みやすい。旧ソ連崩壊以降、「市場経済が民主化を招く」という思い込みが間違いの始まり。リーマン以降、中国の「国家資本主義」も頼もしく感じたものだが、、、。資源のない貿易立国日本、今となっては仕方がない。米中両国への依...
現在の経済安全保障課題が忖度無く分かり易い言葉で説明されている。読みやすい。旧ソ連崩壊以降、「市場経済が民主化を招く」という思い込みが間違いの始まり。リーマン以降、中国の「国家資本主義」も頼もしく感じたものだが、、、。資源のない貿易立国日本、今となっては仕方がない。米中両国への依存は解消不可能。どちらからも儲けさせていただきましょう。まいど!
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