昭和天皇物語(15) の商品レビュー
秩父宮は結核療養のため、西園寺公望は天寿を全うして、昭和天皇が信頼する人物は次々と目の前から去っていく。特に、最後の元老であった西園寺公の死は、天皇にとっても日本にとっても大きな痛手であった。近衛文麿は戦争へと流されるだけ流されて切羽詰まると内閣を投げ出してしまい、内大臣木戸幸一...
秩父宮は結核療養のため、西園寺公望は天寿を全うして、昭和天皇が信頼する人物は次々と目の前から去っていく。特に、最後の元老であった西園寺公の死は、天皇にとっても日本にとっても大きな痛手であった。近衛文麿は戦争へと流されるだけ流されて切羽詰まると内閣を投げ出してしまい、内大臣木戸幸一が推薦した東條英機が後継首班となる。東條も開戦方針再検討の聖慮に従いそれなりに努力したのであろうが、生真面目な軍務官僚に過ぎない東條にそんな政治外交手腕を求めるのが無理というものだ。こうして日本は、「後になるほど不利になるから今しかない」という論理で戦争に突き進むのである。
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いよいよ東条内閣が組織され、開戦についてもはっきり言及されるに至った。経過は知っている訳だけど、忸怩たるものがありますわな。
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いよいよ太平洋戦争に。しない方がいいのはわかってるのにすることになってしまうのは、なんなんでしょうね。なんとしてもそこをすり抜ける術を身に付けなければと再認識させてくれました。
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何でかなぁ。ほとんどの人は“勝てない”と知っていて、“するべきではない”と思っていたのに。泣きながら「開戦」の言葉を言う東條英機と、それに対する陛下の言葉が重すぎる。
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斬り込めるかな、このマンガ。 しかしこうも世の流れって読めないものなのかな、情報統制というか情報自体が世に流通していなかったのかもなぁ。
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<目次> 略 <内容> 帝国国策要領が出され、日米開戦に向け、天皇の意思を無視して軍部が走っていく…
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日米開戦に粛々と進んでゆく様子が、リアリティを感じました。君臨するも統治せず、明治天皇が読んだ和歌が深かった!
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とうとう太平洋戦争が始まっちゃうねぇ(^_^;) しかし止めようとしてるのは陛下位しかいないねぇ(・_・;) 誰もが冷静な判断ができない状態だったんだろうねぇ!
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