白百合の供物 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あらすじから(なぜか)コメディだと勘違いして読み始めたら、とんでもない、ドラマチックシリアスでした。 身体を武器に生き延びる受があんまり好きじゃないのと、そうなるまでの流れも痛ましくて序盤なかなか読み進められませんでしたが、正体ばれるあたりからぐいぐいきて止まりませんでした。 この作者さんあまり数読んでないのですが、どれもこれも狂気のにじんだ執着愛がたまりませんね。 挿絵は…クリムトっぽい静かなきらきらしさは綺麗なんですが、受の顔がいちいち女くさく怖いのがちょっと…。旧版の絵の方が好きかな…。
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攻めの執着会い、凄かったです。 法王の命を受けたヨエルが表向きは癒しを与えるため、実は情報を得るために帝国軍に潜入し誑かす為に現れた先に思ってもいなかった人物の帝国軍准将のリヒトと再会して戸惑いながらも悩み苦しむ。 ヨエルが送ってきた教会での生活があまりにも酷くて、こんな理不尽...
攻めの執着会い、凄かったです。 法王の命を受けたヨエルが表向きは癒しを与えるため、実は情報を得るために帝国軍に潜入し誑かす為に現れた先に思ってもいなかった人物の帝国軍准将のリヒトと再会して戸惑いながらも悩み苦しむ。 ヨエルが送ってきた教会での生活があまりにも酷くて、こんな理不尽な目に合ってしまっていてはヨエルの望む野心にも納得がいきます。 でもリヒトは自分にはどんな冷たいヨエルであろうともヨエルの為にならととにかく必死でそこは可愛く見えたりもして。 英雄がヨエルの前ではまるで子供のようになるのには驚くけれど、だからこそヨエルの存在の大きさが感じられて。 そんなリヒトに嫉妬や苛立ちを覚えながらも次第に惹かれていき、でもその中で違和感に襲われたりと読んでいて私も「もしや?」となました。 ヨエルがリヒトを好きだと認め、リヒトを救う為に戦場に行き聖句を歌うシーンにはヨエルを包む光が頭に浮かびました。 リヒトはヨエルを得てヨエルもリヒトを得る事が出来この先は穏やかに過ごし生きていけると良いなと思います。 が、実はヨエルも気づいて?はいるであろうリヒトの正体に背筋がゾクッとします。 つぎはぎの化け物のリヒト…。
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