対談集 あなたが子どもだったころ 完全版 の商品レビュー
子どものころの記憶と位置付けを引き出している。この人にそんなことが、と面白い。 聞き出してしまう心理学者というのは、すごいなあ
Posted by
臨床心理学者と各界を代表する十六人が幼少期の思い出を語り合い、浮かび上がる「私が私になるまで」。好評連載対談を全一冊にした完全版。〈解説〉小川洋子
Posted by
初出「飛ぶ教室」の連続対談(1985〜1987/2005〜2006)をまとめた「あなたが子どもだったころ」(光村図書出版→楡出版→講談社+α文庫)と「子ども力がいっぱい」(光村図書出版)を合本にしたもの。80年代のものをまとめた講談社+α文庫は学生時代に買って持っている気もするが...
初出「飛ぶ教室」の連続対談(1985〜1987/2005〜2006)をまとめた「あなたが子どもだったころ」(光村図書出版→楡出版→講談社+α文庫)と「子ども力がいっぱい」(光村図書出版)を合本にしたもの。80年代のものをまとめた講談社+α文庫は学生時代に買って持っている気もするが、改めて読めばまた発見やあらたに思うこともあろうと思って手に入れた。 この対談で、あるいは別の文章で読んだことのある子ども時代の思い出話はどれもなかなかドラマチック(冒頭の鶴見俊輔など壮絶としか言いようがない)で、だれの子ども時代に多かれ少なかれ似たようなドラマがあるのかもと思う一方で、こういう修羅場を生き延びたからこそ、このような人物になりえたのかもとも思える。 夏の移動のおともに少しずつ読み進めた。 鶴見俊輔のほかでは、田辺聖子、武満徹、竹宮惠子、司修、大庭みな子あたりが印象深いが、どの人のこども時代もほんとうにおもしろかった。 河合隼雄さんが倒れてしまい、中断したあとどんな顔ぶれが予定されていたのかわからないが、続きがないのが惜しまれる。ここに登場した人の中には、思いもかけないことを思い出したり、よそでは話したことのなかったことを打ち明けた人もいて、河合隼雄の聞く力に改めて敬服した。この連載に登場したかたがたはある意味運がいい。 インタビューしてもらうことはもはや叶わないけど、なんとなく自分自身の子ども時代もあれやこれや思い出されるひとときになった。
Posted by
- 1