夜と跳ぶ の商品レビュー
都合良く事件が,起きすぎでした。 小説だから仕方ないのかな。 ラストは少し詰め込み過ぎで重かったですね。 それ以外は面白かったです。 次が楽しみです。
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切り撮れ、その一瞬を。 スケートボードの《消えた金メダリスト》×崖っぷち中年カメラマン―― 熱き二人が魅せる新感覚スポーツ青春小説、第一弾! ◇あらすじ 不祥事を起こし謹慎中の中年スポーツカメラマン与野は、ある夜渋谷で、東京五輪金メダリストの大和エイジと偶然出会う。金メダリストでありながら、次のパリオリンピックに出ようともせず、自由気ままに滑るだけのエイジに反感を覚えつつ、その圧倒的な力に魅了され、与野はエイジの専属カメラマン、通称「フィルマー」として、彼の日常の滑りを撮影することに。ともに最高のトリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を追い求める二人だが、次第に連続窃盗事件や通り魔事件など、深夜の渋谷を取り巻く奇妙なトラブルに巻き込まれていく……。 東京オリンピックやパリオリンピックでのスケートボードの試合は、まだ記憶に新しい。若い世代の子たちが、どんどん出てきてすごい技を繰り出して、パリのときは会場がすごく湧いていて、なんだかお祭りみたいなイベントみたいなかんじで、とにかくすごかったことを覚えている。 その東京オリンピックで金メダルをとったあとに、消えてしまった選手の大和エイジと暴力事件を起こして干されてしまったスポーツカメラマンの与野丈太郎の話。なんだか、この年の差コンビがなかなか良くて面白かった。 正直、丈太郎と同じ年の私としては、街の中や公園でスケボーをやっている若い子達は、迷惑というか怖いなって思ってしまう。今は、それなりにスケボーができるところがあるのだから、そこへ行ってやればいいの…なんて思ってしまう。しかし、丈太郎を通して、なんとなくエイジが街でスケボーをやる意味などがわかって、「まぁ、いいのかな…」と思ってしまう不思議さがあった。 エイジと出会った丈太郎は、エイジを通して、いろんな事件に巻き込まれる。元金メダリスト炎上事件や連続強盗事件に通り魔事件。それが、ある意味エイジと丈太郎を中心に起こっていることで、ただスケボーをやっているだけの小説じゃないのが良かった。まぁ、スケボーだけでもエイジはすごいプレイヤーなんだなってことは分かるんだけど。 エイジがなぜオリンピックに出て、金メダルをとったのか。その理由がなんだか健気だなって思った。日本にストリートカルチャーを根付かせたかった、親を探したかった。そんな理由で金メダルをとったエイジ。高校を卒業して、金髪にしたら大会委員会の偉いおじさんに、黒髪にもどせと言われてムカついた話とか、エイジが望んだ未来が来なかったのが寂しいというか悲しかったな。 でも、最後に見つけた母親のお墓の前で、金メダルを掲げたエイジに、「親は、金メダルを見たいのではなく、金メダルを首から下げた我が子が見たいんだ」って言って、エイジの首にメダルをかけてあげたシーンがすごく良かった。エイジぐらいの年では分からないんだろうけど、この年になると「そうだよね、丈太郎…」ってなったし、その情景を想像して少し涙が出そうだった。 どうやら、この2人の話はまだ読めるらしいということが分かった。次の話もだいぶわちゃわちゃしそうだけど、楽しみでしかない。早く読みたい。 2025.2.8 読了
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読みやすい文章。 その分、内容が軽く感じてしまった。 設定は今までに読んだことのない斬新さであったが、期待を超えることのない平坦な内容に感じてしまった。 希望を見せてくれる最後が印象的。
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普段読まないジャンルだけど、表紙に惹かれてなんとなく手に取った。 読んでみたらとても面白かった。二人の関係性がとても良い。テンポも良く楽しく読めた。 続編もあるようなのでそちらも読む予定。
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不祥事を起こしたスポーツカメラマン・与野の前に現れた、スケボー東京五輪金メダリスト・大和エイジ。夜の渋谷で自由気ままに滑るエイジの姿に反感と羨望を感じ始める。そして、その出会いからエイジ専属のカメラマン「フィルマー」の話を持ちかけられ… エイジのストリートスケボーは確かに万人受けではないのかもしれないけれど、不思議とその活き活きした姿に魅了されました。 与野の腕も確かで、良いバディですね。 東京オリンピック出た理由も、次のパリを出ない理由も納得でした。 ラストのロスオリンピックへのメッセージが、ニンマリでした。
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ブクログのオススメで出てきたものが図書館であったので手に取りました。 結論、おすすめ頂きありがとうございました!!! プロのカメラマンである大人とスケーターという才能溢れる若者の関係構築がテンポよく描かれていて楽しめました 2024.12.26 211
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東京もパリも日本の選手活躍されてたなぁ…と思いつつ手に取った一冊です。 スケートボードのことは詳しくはないですが、文章からそのスピード感やジャンプの高さなど迫力を感じられます。 フィルマーと呼ばれるカメラマンの視点でも書かれていて臨場感があります。 登場人物の心理、生い立ち、家族...
東京もパリも日本の選手活躍されてたなぁ…と思いつつ手に取った一冊です。 スケートボードのことは詳しくはないですが、文章からそのスピード感やジャンプの高さなど迫力を感じられます。 フィルマーと呼ばれるカメラマンの視点でも書かれていて臨場感があります。 登場人物の心理、生い立ち、家族関係などストーリーも合わせて「もしかして?」「そうだったのか」と色々考えながら読み進められてよかったです。 続編も出るということでそちらも楽しみにしています。
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額賀さんの読ませ方とかまとめ方とか、毎回しびれます。巧すぎて、読んでいて気持ちいい。 エイジの実親についても絶妙なリアル感。 トモちゃんがすごくかわいくて魅力的です。生意気な女子中学生の存在がありがたい。 もう夜と跳ぶ2(仮)が出るそうなので、楽しみにしてます。 (高校入試でるかなー?)
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スケートボードのことを全く知らなくても面白かった。 疾走感があり読んでいてわくわくした。 闇バイトや子どもの貧困など、今どきの問題が大げさではなく、ごく自然に扱われているのも良かった。 映像化して欲しい。
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めーちゃめちゃ面白かった! 表紙の雰囲気も手伝ってか、文章が色鮮やか。読んでて浮かぶ映像がフルカラー! 表紙見て正直商業BLっぽいって思ったけど、その印象に釣られて手に取る人には尚のこと刺さるんじゃないかなぁ。ブロマンスって感じ。
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